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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

札幌・発寒南の古本屋「ブックハウスマイネル」を訪問

このブログでは昨年、札幌東区の書肆吉成に行った模様をお伝えしました。それ以降、たびたび古本屋には行っているのですが、ブログで紹介しようという気持ちには一切なりませんでした。それは何故かといえば、私自身が転職活動で忙しかったこと、あまり出かける機会に恵まれなかったことなどが挙げられます。

 

古本は読んでいたのですが、古本屋に行く行為をあまりしていなかったので、この度その古本屋めぐりを再開しようと思ったわけです。このブログで不定期ではありながら、古本屋めぐりの模様をお送りできればと思っています。

 

昔は札幌にもたくさんの古本屋があったそうですが、近年はその古本屋の数は減少し、ぽつぽつとあるのみとなっているそうです。その影響は電子書籍やネット販売の影響が大きく、今ある古本屋もギリギリの経営が続いているようです。

 

ですが私は、電子書籍よりかは紙の本で読むことが大好きです。自分の指で実際に触ってその本の文章を読むことができる。それは何よりもすばらしい、本との会話とも言いましょうか。本を読むとは、直接自分の目で触って、そして触れてみて確かめる。それが1番大事なことだと思っています。世の中が便利なのも嬉しい気がするのですが、残した方が良い文化や伝統もあると思います。

なんでもなくさず、少しばかりか残してみてはいかがでしょうか。若い人が原点回帰で電子書籍ではなくて紙の本を手にすることもあるかもしれません。それは私は大変良いことだと思っています。

 

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さて、場所は札幌市営地下鉄東西線発寒南駅へと移ります。発寒南駅は東西線・宮の沢方面、終点の宮の沢駅の前駅にあたる住宅街が立ち並ぶ中にある駅です。

一番出口を出るとバスターミナルがあります。一方、2番手口は住宅街へとつながる出口と言っても過言ではないでしょう。

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出口を出て少しまっすぐ歩くと、突き当たりに交差点が見えてきます。そこを右に曲がり再びまっすぐ進みます。

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この通りは何通りというか分かりませんが、以前私が訪れたJR発寒駅付近の風景を思い出します。道路が真ん中にどーんと大きくあって、その両端に歩道がある。商店街が立ち並ぶ雰囲気です。平成初期にできた街なんじゃないかなと思うイメージが湧く風景だと思います。

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そしてやってきましたこの書店です。

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その名も「ブックハウスマイネル」。私はこの書店に初めて来たのですが、発寒南駅周辺に古本屋さんがあるとは思わなかったので大変驚きました。

 

さて、勇気を持って店内に入ってみましょう。戸を開けて入ると、少し広い空間に本が並んでいます。また、いらっしゃいと私を出迎えてくれたのは店主の女性。1人でこのお店を切り盛りしているそうで、30年ほどこのお店を運営しているとのこと。

もともとこの周辺には多くの書店があったそうですが、電子書籍の流行やブックオフといった大型チェーン店が成長したこともあり、なかなか客足は伸びないのだそうです。

また隣の西区・琴似周辺には、その昔、多くの古本屋があったそうですが、これもまた時代の波に飲まれるようになくなっていったといいます。

店の中の本の並びを見てみると、思ったよりもバランスよく揃えている印象がありました。新書も少し文庫も少し、漫画も少し、雑誌も少し。もちろん教養書や普通の単行本も少しありました。

ただ大きい書店ではないので在庫の数というか本の数はそれほど多くはない印象でした。

でも店主の女性の気持ちが温かく、少し長居したくなるようなお店でもありました。私ともお話をしていただいて、大変感謝しています。

特に若い人は最近こういった本を読まないと話していましたね。私も若手の1人として、紙の本の大切さや素晴らしさを伝えていきたいと思っています。お話をお伺いした店主の方、この文章上を持ちまして感謝申し上げます。ありがとうございました。

古本屋に行った

 今日は休みなので少し遅めに起きる。昼前に起きたので朝ごはんを少量取り、すぐ昼ごはんを食べた。いつも朝が遅い時はこうなる。これが日課だ。

 今日は何もやることがない。休日なので家でゆっくりしようとしたが、原稿も書きたい。でも外出もしたい。さんざん迷ったあげく外出をすることにした。またいつものように古本屋に行こうか、喫茶店に行こうか。こうやって迷っている時間が楽しく、時間だけが過ぎていく。

 

 相変わらず外はひんやりしている。秋の空気だ。私はこの時期が一番大好きだ。セーターを着て歩く事もあるし、もうそろそろダウンでも出そうかと思い始める時期でもあろうが、もう今年は一回ダウンを着た。でもそれからは北海道にしては暖かい日々が続いている。寒すぎるよりはまぁ良しとしておこう。

 

 そんなわけで今日は古本屋に行くことにした。初めて行くこの古本屋は、あまり私になじみのない場所にあった古本屋だった。店に入ると店主の方がお出迎えしてくれた。「ようこそ」と言って私を迎えてくれ、また私が行ってみたいと思えるような古本屋だった。本の数がすごい多いわけではない。こじんまりとした入りやすい雰囲気だった。

 

 生きていて毎日新しい発見がある。刺激の多い日々を送れている。今のこの状態がピークにならないよう、これからも毎日、勉強を続けていくつもりだ。

水曜日が休みだとありがたい

 もう布団から出づらい時期がやってきた。朝の気温は1けたで今は7度だった気がする。紅葉も見頃を迎え、休日は私も北海道大学まで行って紅葉を見てきました。めっちゃきれいでした。

 

 布団の中ではいろいろなことを考えています。例えばどんな古本が売っているのかとか、私が担当しているピコピコカルチャージャパンの連載の内容について考えたりとか。ピコピコカルチャージャパンの連載は、古本と私の人生について書くものですが、なかなかうまく文章が思い浮かびません。毎回それを続けながら何とか連載を続けていますが、自分のふがいなさに毎回苦しんでいます。担当者の方には毎回ご迷惑をかけています。本当に申し訳ございません。

 

 さて、今日も仕事です。明日は水曜日でお休み。祝日が水曜日にあると、なんだか働きやすく感じてしまいます。これはずいぶん前に誰かがTwitterでツイートしていたんですが、休みが水曜日にあると気持ち的にすごく楽になるのです。月曜日に仕事に行って火曜日に仕事に行くと次の日が休み。もちろん月曜日は休みの日の次の日なので憂鬱なのですが、前日が休みそして次の日が休み、これを繰り返すことがなんとも精神的、そして体への負担が楽になると思うのです。この働き方が1番ちょうど良い感じがします。

 

 きっと今日も仕事が終わったら居酒屋に行くでしょう。行きつけの居酒屋ができてしまって、ほぼ毎日行くようになってしまいました。お金がなくなってしまうものは仕方がないことですが、居酒屋で過ごすその時間は自分の中でめっちゃ大切なものとなっています。もちろんその時間は楽しいですし、感染対策をしながら過ごします。もうそれが当たり前になってしまいました。

 

 家の中もようやく暖かくなりました。私もこれから布団から出ようと思います。それにしても寒い寒い。鍋を食べたくなってきました。

「万歳」できるなら、プロ野球の応援もできるじゃん

 10月31日、衆院議員選挙が投開票され、与党の自民公明両党が過半数を維持し、事実上の勝利を収めた。

 

 選挙で当選確実との情報が出ると、候補者たちはそれをお祝いして「万歳」と叫ぶ。万歳三唱という言葉があり、この万歳を3回やるのが恒例となっている。ただし2011年の東日本大震災後の選挙では、万歳は自粛された。

 

 さて、この万歳を見ていて少し思ったことがある。それは万歳と叫べるのであれば、プロ野球の応援はできるのではないかということである。新型コロナウイルスの影響もあって、プロ野球は声を出さずに拍手での応援が推奨されている。特に私は阪神ファンであり、大声を出してプロ野球球団を応援することが生きがいの私にとっては、拍手のみでの応援となると非常に悲しいものがある。

 

 こうやって一般庶民が大声を出すなと言われているのにもかかわらず、選挙において国会議員が万歳と叫ぶのはいかがなものなのだろうか。非常に悔しいし、疑問に思うところである。

 プロ野球の応援も「大声を出して良い」となるまでには、もちろん新型コロナウイルスが収束するほか他の手段が見当たらない。一人一人をシールドで囲うわけにもいかない。一番良いのはマスクで声を発することかもしれないが、なかなかそこまでに至る道のりは遠く感じてしまう。

 

 だから今回の万歳が理解できないのだ。私たち国民を差し置いて万歳をするとは何事であろうか。嬉しいのはわかるけれども、ここは万歳を自粛するべきではなかろうかと思った。

 

 私はこのような疑問を抱えながら、今日も仕事へと向かうことにする。今日は特に仕事という仕事がない。このような日はいつも空想にふけっている。ネタがなければ新聞記者は大変だ。そう感じさせられる一日になるだろう。それでは行ってきます。

ハロウィンはただの「騒ぎ」になってしまった

 さて、まもなく10月も終わりを迎えようとしている。明日10月31日は衆院議員選挙の投票日であり、ハロウィンの日でもある。特に近頃、ハロウィンは若者が集うある種のイベントとしてマスコミなどから注目されてきた。

 しかしこのハロウィンは度重なる騒ぎとなって報道され、若者が街中で暴れているという印象を与えてしまいかねない報道をしている。もちろん、夜な夜な町中に集って騒ぎ続ける若者は迷惑そのものなのであるが、ハロウィンというものは騒ぐものではない。それをまず知ってほしいと思っている。

 

 数年前の東京・渋谷。スクランブル交差点では、軽トラックが横転させられ、若者らがそれを囲んでいた。私はその報道を見て非常に不快感を覚えた。私と同年代または少し上の人たちがそのような迷惑行為を働いていることに激怒していたのだ。日頃の不満をそこにぶつけているのか。または仕事の不満をそこにぶつけていくのか。はたまた家庭内の不満、社会への不満をぶつけているのだろうか。もちろんその答えは今に至ってもわかってはいない。ただ疑問に思っていたのは、なぜそこまでして騒ぎたいかということである。

 

 人が騒ぐとき、様々な場面が存在する。一つはお酒が入った時である。私も経験があるが、人は酒が入ると自分の精神を制御できない。人が酔っぱらえば何か騒ぎたいという気持ちが生じる。自分の気持ちが制御できなくなればそれがさらに強くなってしまうのである。もちろん人に迷惑をかけてはいけない。しかし何らかのストレスがそういったことに人を走らせてしまうのである。

 

 それはその人の思想には全く関係がないと思う。その人が右翼であろうが、左翼であろうが、酔っ払ってしまえば騒ぎを起こしたくなってしまうものである。私の友人もそうであるように思う。

 

 まぁ私が何を言っても若者は変わらないのであろう。若者というものは他人に何を言われても自分の意思は変わらないという強い意志を持って行動する。歳をとった者が若い頃の自分を省みて「昔の自分は尖っていた」と、自分を省みるのもその一つであろう。

 

 今日は古本を読み漁る一日だった。一冊は作家・三島由紀夫の本、もう一冊は文芸評論の本だ。どちらも読んでみたかった本であり、楽しい時間が過ぎていった。

 

 明日はまた古本屋に行く予定だ。心を穏やかに保ちながら、休日を過ごしたい。

 

眞子さん夫妻を批判できるほどの人生を送っている人は何人いるのか?

 昨日、秋篠宮家の眞子さまと婚約相手の小室さんが会見に臨まれました。恐縮ですが、私も会見を全て拝見させていただきました。新型コロナウイルスの影響もあってなかなか顔を合わせることができず、ようやく出会えたお2人。今回の結婚でお幸せになられることを深く深くお祈り申し上げます。

 

 結婚に至るまで、トラブルの存在などで少し世間を騒がせてしまったのは周知の事実であると思います。その結果、批判が相次いでしまったこともまた事実であります。

 わが国ではもう誹謗中傷が当たり前となってしまい、その対象が皇族とその婚約相手だったとしても誹謗中傷がなされてしまう世の中になってしまったのです。眞子さまはこれから小室さんとお2人でアメリカに渡り、新婚生活を送られることだと思います。日本では真子様として生活をしてこられましたが、これからは「眞子さん」として、1人の私人として生活するのです。

 

 今回の騒動を見ていて、1つ思ったことがあります。それは、他人の恋愛に対して首を突っ込む人が多すぎるということです。いわゆる小室さんご夫妻とでもしておきましょう。

 眞子さんは小室さんが大好きで、逆に小室さんが眞子さんを好きであれば恋愛は成立します。なぜ他人の恋愛に対して赤の他人が首を突っ込めるのでしょうか。私はそれが理解できませんでした。

 

もちろん真子さんや小室さんと知り合いだとか、親戚だとかそのような関係性であれば少し口を出せるかもしれません。でも国民の多数はそのような立場にはいないはずです。私も含め眞子さんと何の関係もありません。関係があるとすれば眞子さんなどを皇族としてテレビで拝見しているのみです。

 

 だから私は素直に今回の結婚に対し、おめでとうと伝えたいのです。私は眞子さんと小室さんに対して批判できるほどの人生を送っていません。小室さんご夫妻に対して批判をしている人たちは、批判できるほどの人生を送っているのでしょうか。もし批判をするほどの人生を送られていたとしても、強い批判は避けるべきだと思いますが、どうでしょうか。

 

 私はとりあえずお二人が無事にご結婚なされて良かったと思っています。日本は、はっきり言えば「騒ぎたい人達」がたくさんいる場所です。そこから離れて生活するのは何よりも心の癒しになるはずです。今後ともお二人が幸せになれることをお祈りしております。

 

 

 

おひさしぶり

こんばんは、小林です。

今月の5日からしばらく投稿していませんでした。

 

いろいろとめんどくさくなってしまいまして… 

仕事の疲れでしょうか?よくわかりません。

ははは。

 

 

そういえば、今月末には選挙がありますね。どこでもいいので投票してほしい。僕はそう思っています。どこにも投票しないよりかはそれがいいと思うのです。

 

さて、最近本の評論をしてみたいと考えるようになりまして、いろいろな評論に関する本を読み漁っています。評論といってもたくさんの方法があるので、そこから自分に合った方法をピックアップして取り入れていこうと思っています。

 

どんな小論文になるかは分かりませんが、日々試行錯誤です。いろいろなことにチャレンジしていきたい。そう考えています。

 

そして最近、居酒屋に行くようになりました。自分の懐が緊急事態宣言なんてツイートもしてしまいましたが…

まぁそんな冗談はきれいにスルーしていただいて構いません(笑)。

 

ブログを更新できていない理由の大半は、居酒屋だと思います…なははは。

 

そんなわけで生存報告でした。元気にしております。

岸田政権は「ハネムーン期間」をどれだけ維持できるのか

 4日、衆参両会議で首相指名選挙が行われ、岸田新首相が誕生した。岸田政権が動き出すと、報道各社は世論調査の結果を発表する。この数値がどうなるかで、政権の今後を左右することにもつながる可能性がある。

厳しい評価を避ける「ハネムーン期間」

 政治・報道用語に「ハネムーン期間」という言葉がある。ハネムーンは結婚した月や、1か月間という意味だ。政治学の上では、民主主義国家で新政権が誕生してから100日(3か月)前後、政権に対して厳しい評価を避ける傾向にあることを指す。

 すなわち、政権が誕生してから数か月は内閣支持率が高い状態を維持し続ける。それがハネムーン期間を過ぎると、それほど高くはなくなる。

 もちろん、政権を占う指標「青木率」(内閣支持率政党支持率の合計が50を下回れば、政権が持続しない法則)も見ていかなければならないが、岸田政権の存続が危うくなるほど下がることはないと思われる。

麻生政権・政権交代

 では、過去の政権の支持率・青木率はどうだったのか。事例を見ていこう(ここからはNHKのデータを使用する)。

 2009年の政権交代前の内閣は、麻生内閣。政権発足時ー2008年9月の支持率は48%(青木率は85.3)、10月46%(同80.1)、11月49%(同84)、12月25%(同53)と一度上昇したものの、減少傾向になっている。 

 政権末期の2009年7月には内閣支持率が21%、自民党支持率が24・9%で青木率は45・9%ーと50%を割っており、大変厳しい状況だったことがうかがえる。

 自民党はその年の第45回衆議院選挙で民主党に敗北。政権交代が実現した。

民主党政権・自民政権奪還

 民主党政権が誕生した同年9月の緊急世論調査では、鳩山政権の支持率が72%、民主党の支持率は42%だった。青木率は114%で100%を超えており、期待が高かったことが分かる。支持率は10月に70%(109.7)、11月65%(102.7)、12月56%(91.6)と低下。政権末期の2010年5月には政権の支持率が21%となり、民主党の支持率も20・8%となった。青木率は41・8%で、6月には菅政権に代わっている。

 そして民主党政権最後となった野田政権。発足時点での内閣支持率は60%(84.9)とまずまずだったが、翌月には53%(75.6)、11月45%(65.9)、12月37%(53.9)となり、12月には与党・民主党の支持率を野党・自民党が上回った。そして1年後の政権末期(2012年11月)には、政権支持率23%、民主党支持率が12・7%(青木率35・7)と大変落ち込み、自民党が政権奪還(12月)を果たした。

 新たに誕生した安倍政権の支持率は、64%(2013年1月)で、自民党の支持率は37・8%。青木率は101・8%で盤石だ。それから長らく、現在に至るまで自民党政権は続いている。

 

このように、政権が誕生した際の支持率は高い。しかし、それは日を追うごとに下がり始める傾向にある。例外もいくつか存在するが、あくまで「傾向」としてとらえてほしい。

この記事で取り上げた2012年の安倍政権を除く政権は、政権が誕生して2~3か月後から支持率が下がっている。ただ安倍政権は、それまで政権を担っていた民主党から政権交代したばかりであり、民主党への失望感が安倍政権への高い支持率として反映されたとみられる。

岸田政権は支持率を維持できるか

岸田新政権の課題は、いかにこの支持率を維持していくかである。

岸田首相は、10月31日に衆議院選挙の投開票を行う意向だという。これは前述の「ハネムーン期間」を大いに利用し、自民党議席を維持したいとの思惑もあるのだろう。ハネムーン期間であれば、多少のことがあっても選挙はうまくいく。それを狙って早期に選挙をしておくという考えなのだ。

 早期に選挙をするのであれば、政権としての仕事は何もできないはずだ。そうすると、前政権の評価と新政権への期待が票に表れることになる。自民・公明の与党か、それとも野党か。今月末に審判が下る。

毎日新聞が5日に発表した支持率は、49%だった。

岸田内閣よ、がんばれー岸田内閣が発足ー

 4日、菅内閣は総辞職して岸田新内閣が発足した。また同日、臨時国会(臨時会)が招集。首班指名が行われて、岸田総裁が第100代の内閣総理大臣に選出された。

執行部人事

 岸田総裁は、29日の自民党総裁選挙後、すぐさま自民党執行部人事に着手した。総裁は岸田文雄氏(岸田派)、副総裁は麻生太郎氏(麻生派)。官房長官には松野博一氏(細田派)が就任する。

 執行部のトップである幹事長には甘利明氏(麻生派)を任命する。また総務会長には福田達夫氏(細田派)、政務調査会長政調会長)には総裁選を戦った高市早苗氏(無)、選挙対策委員長(選対委員長)に遠藤利明氏(無)、組織運動本部長に小渕優子氏(竹下派)、国会対策委員長国対委員長)に高木毅氏(細田派)、広報本部長には総裁候補だった河野太郎氏(麻生派)が就任する予定。

閣僚人事

 次に閣僚を見ていこう。13人が初入閣する岸田内閣は、フレッシュな顔ぶれとなった。

財務大臣には鈴木俊一氏(麻生派)を任命。麻生前大臣から久しぶりの交代となった。総務大臣には金子恭之氏(岸田派)、厚生労働大臣後藤茂之氏(無)、文科大臣には末松信介氏(細田派)、法務大臣古川禎久氏(無)、農水大臣に金子原二郎氏(岸田派)、環境大臣には山口壯氏(二階派)が任命される。

 

経済産業大臣には前文科大臣の萩生田光一氏(細田派)を任命。国土交通大臣には、公明党の斉藤鉄夫氏を起用する。

さらに地方創生・少子化男女共同参画・こども庁担当大臣として、総裁候補だった野田聖子氏(無)を任命。万博担当大臣には若宮健嗣氏(竹下派)、デジタル・規制改革・行革担当大臣に牧島かれん氏(麻生派)が任命される。ワクチン接種担当大臣には、堀内詔子氏(岸田派)が就任する見通し。

 

新設する経済安全保障担当大臣には、小林鷹之氏(二階派)を抜擢。それに加え、経済再生担当大臣に山際大志郎氏(麻生派)、復興・沖縄・北方担当相に西銘恒三郎氏(竹下派)、国家公安委員長二之湯智氏(竹下派)を起用する。茂木敏充外務大臣竹下派)、岸信夫防衛大臣細田派)は再任となる。

人事を総括して

20人の閣僚のうち、13人が初入閣で、派閥もばらつきがないように感じる。バランスを重視した内閣になっているといえよう。

一番少ない派閥は二階派で2人、麻生派は3人。最多は4人で竹下派細田派、岸田派。無派閥は3人だった。女性の入閣者は3人で、まだまだ女性の国政進出は程遠いと考えてもいいだろう。

 

岸田内閣における喫緊の課題は、新型コロナウイルスの感染拡大で疲弊した経済の回復だ。ワクチン接種が広がって感染者の重症化は抑えられると考えると、経済に軸を移した政策が主になる可能性はある。

もちろん、今後日本を襲来する可能性がある第6波を見据え、対策を練っておく必要はあるだろう。外交問題も課題がある。中国をはじめとした諸外国との関係をどうしていくのか。防衛政策をどう推進していくのか。課題は山積みだが、岸田内閣は今日、第一歩を踏み出す。

岸田新総裁誕生~総裁選振り返りと今後の政局を占うー小林英介の放言硬論ー

 29日に開票された自民党総裁選挙。計4人が立候補した戦いは、岸田文雄氏の勝利で終結した。岸田派、いわゆる宏池会からは宮沢喜一元首相以来、久しぶりの総裁誕生となる。

 さて、今回は総裁選で岸田氏が選ばれるまでの流れを振り返りつつ、これからの政局を展望していこう。

 

 総裁選に立候補したのは、河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4人。現・総裁の菅義偉首相は、総裁任期を迎える今月末をもって退任するため、誰が勝利しても新総裁であり首相となる選挙だった。

 29日に行われた第1回目の投票では、以下のような結果となった。

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 議員票では①岸田②高市③河野④野田の順で、テレビでの「河野氏優勢」報道はどこへ行ったものかと思った。が、党員票は①河野②岸田③高市④野田の順で、党員における河野氏の強さが際立った。

 以上の結果により過半数を獲得した候補はおらず、岸田氏と河野氏(合計票の上位2人)の決選投票となった。

 決選投票の結果は以下の通り。

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 岸田氏が議員票で圧倒的な成績を残したのにも関わらず、やはり都道府県票は河野氏が強かった。ところが、議員票は河野氏より岸田氏の方が1回目の投票数が多かった。報道では高市候補と連合を組んでいたとの情報もあり、「対河野戦略」は功を奏した模様だ。

 この結果、岸田氏が新総裁に就任する運びとなった。

初めに手を挙げた岸田氏

 菅首相が次期総裁選に出馬しないと表明した。誰が候補として名乗りをあげるのか。様々な報道が世間を賑わす中、一番始めに手を挙げたのは岸田氏であった。

 他の候補は会見を1回開くのみだったのに対し、岸田氏は数回に分けて会見を実施した。菅政権で露呈した「説明しない政治」ではなく、「国民に丁寧に説明する」「話し合う」ことを重視するとした。また経済面では「新自由主義からの転換」を合言葉に、地味ながらも選挙戦を戦って総裁に上り詰めた。

後半に失速した河野氏

 行政改革・ワクチン担当として政権を支えている最中での立候補となった河野氏。「いつか、星に手が届くかもしれない」、出馬会見でそう話した河野氏は、総裁選の前半を好位置で戦っていた。

 しかし選挙戦の後半からは、河野氏の弟が社長を務める「日本端子株式会社」と中国の関係が一部で取りざたされた。また総裁選を通じ、河野氏の発言が変化したことなどを受け、これまた一部から苦言が呈されることもあった。

 

 このように、選挙戦前半は岸田氏と河野氏がリードを広げ、盤石な戦い方をしていたとみてもいいだろう。ところが、後半からは後述する高市氏の伸びや、前述した河野氏の問題で様相が変わってくる。

保守・ネットから人気も人脈不足の高市

 保守層から高い人気を誇った高市早苗氏も出馬を表明した。たびたび「美しく、強く、成長する国」と話し、海洋進出が続く中国への対応やサイバーセキュリティー、新型コロナにおける「ロックダウン」の検討など、新しい視点から自身の考えを主張した。

 しかしながら、無派閥という不利がたたってか、1回目の投票で3位となって決選投票に進めなかった。若者やネット、保守層からの支持はあったものの、その知名度は全ての人に当てはまるわけではなかった。

 私も高市氏を応援していたが、前述の範囲での支持はあったと感じる。ただし、党内での人脈が足りずに開票日を迎えてしまった。これからは人脈作りが課題となるだろう。

出遅れ感が拭えなかった野田氏

 そして最後に出馬を表明したのが野田聖子氏だ。「子育て」や「女性」を前面に出し、寄り添う姿勢で選挙戦を戦うとみられていたが、存在感は薄かったといえよう。 

 本人は「事実無根」と否定しているが、一部では野田氏の夫が「元暴力団員」だとする報道がある。加えて河野、岸田、高市の3名で終わるとみられていたところに野田氏が「ギリギリで」推薦人を集め、ようやく出馬できたといったイメージもある。あまり満足のいく選挙戦ではなかったであろうが、「(総裁選に)出たことに意味がある」との声もあり、これからの処遇にも注目だ。

 

今後の展望

 今後の日程としては幹事長や官房長官などを決める、いわゆる「党役員人事」を行う。重要ポストである官房長官、幹事長のポストに誰が就任するかが注目される。次は10月4日召集の臨時国会首班指名で岸田氏が選ばれ、100代目の内閣総理大臣に就任する。

 総理大臣に選ばれると、組閣が待っている。党役員人事とは違い、国務大臣を決めていく。それが終われば解散し、総選挙になるとも言われている。選挙の日程はまだ決まっていないが、11月中の投開票が有力視されている。

 今回の衆議院選挙の争点は、「以前の選挙~菅政権までの評価と、岸田新政権への期待」になるだろう。自民・公明の議席が減るのか、増えるのか。野党勢力は現勢力よりも議席を伸ばせるのかが焦点となる。

 

 ひとまず、明日くらいまでに党役員人事が決まる。このブログでも詳細をお伝えする予定だ。

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【速報】自民党新総裁に岸田氏

 自民党の次期総裁を決める自民党総裁選挙が29日、東京都のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、岸田文雄氏が新総裁に選出された。

 

 岸田氏は10月4日から開かれる臨時国会首班指名を受け、100代目の内閣総理大臣に就任する見通し。

【速報】河野候補と岸田候補が決選投票へー自民党総裁選ー

 自民党総裁選挙が29日、東京都内のホテルで行われている。1回目の投票では以下の投票数となった。

 

河野太郎候補255

岸田文雄候補256

高市早苗候補188

野田聖子候補63

(単位は「票」)

 

 

以上の結果により、過半数382を獲得した候補はいなかった。よって、河野候補と岸田候補の2人が決選投票へと進んだ。

 

 

自民党新総裁…海外メディアはどう報じているか?ー小林英介の放言硬論ー

 菅首相の退任に伴って、新しい自民党のリーダーを選ぶ自民党総裁選挙が29日午後に開票される。河野太郎行政改革・ワクチン担当大臣、岸田文雄政調会長高市早苗総務大臣野田聖子幹事長代行がしのぎを削った総裁選。それが明日、いよいよ終焉を迎える。

重要な自民党総裁選挙

 待ちに待った瞬間が明日、訪れる。新しい「党の顔」を決める自民党総裁選挙が29日に開票され、政局が大きく動き出す。誰が総裁になるかで、後に行われる衆議院選挙への影響が変わるため、新総裁にとっても自民党にとっても重要な瞬間となる。

 今までこのブログでは日本のマスコミ報道を中心に取り上げてきたが、この記事においては日本の報道ではなく、海外の報道を取り上げようと思う。海外のマスコミは自民党総裁選挙をどのように取り上げているのか、みていこう。

ロイター通信(英)

 イギリスのロイター通信は27日の記事で、「結果は分からない」と総裁選を報道。「公共放送のNHKは日曜日に、岸田候補が河野候補と主導権を握っている。続いて高市候補が党員の間での主導権を握っており、2回目の決選投票は避けられないと報道した」と決選投票に関して言及。初の女性首相を目指す高市候補と野田候補に関しては「当初はチャンスがあるとは考えられていなかった」とし、アナリストの見解として高市候補が「安倍元首相とコアな保守派からのサポートがチャンスを後押しした」と背景を分析した。

 また「河野候補と岸田候補は、安倍首相の『アベノミクス』の拡張的な財政および金融政策と成長戦略の組み合わせが家庭に利益をもたらすことに失敗した点を指摘した」が、「欠陥を修正する方法についてはほとんど具体的ではなかった」と指摘。「すべての候補者は、経済を復活させるための財政刺激策に焦点を合わせながら、棚上げされた日本の巨額の公的債務を是正するため、努力することが期待されている」と注文を付けた。

ワシントン・ポスト(米)

 アメリカのワシントン・ポストも26日に総裁選について報道。「候補者は、パンデミック、経済の停滞、そして中国が支配する地域をめぐる課題に直面している」と日本を取り巻く課題を指摘した。

 また、総裁選を「政治で女性が非常に過小評価されている国で、2人の女性候補者が参加する最初の選挙」と評価。総選挙についても「(自民)党は議会の過半数を支配しているため、総選挙に勝つ可能性が高い」と見通しを解説していた。

環球時報(中)

 中国の環球時報は28日に「河野太郎or岸田文雄? 誰が日本の首相として選挙に勝てるか?」とのタイトルで報道。共同通信の分析としたうえで「4人の候補者のうち、河野太郎岸田文雄が決選投票に進み、自民党総裁を争う可能性がある」との見通しを報じた。

 加えて「国会の支持動向に関する調査は、27日現在、議員やその近親者へのインタビューで確認された」「25日と26日に実施された党員と党員の支持動向調査を投票数に換算したところ、河野氏は300票以上、岸田氏は230票以上、高市氏は165~169票、野田氏は35票」だとした。

 加えて「総投票数764票のうち383票を超える候補者はいなかったため、決選投票には河野氏と岸田氏が進む可能性が高い」と報じた。さらに旧竹下派の動きとして「決選投票にどう対処するかを話し合う緊急会議を開いた」としたうえで、派閥では岸田氏を支持する声が多いとの茂木外務大臣の声を紹介した。

聯合ニュース(韓)

 28日、韓国の聯合ニュースは「2・3位の連帯で逆転の可能性」と報道。日本のマスコミは河野・岸田候補が決選投票に進むと分析しているとしたうえで、「1回目の投票で3位になるとみられる高市早苗候補と、2位と予想される岸田候補が人気の高い河野候補に対抗し、決選投票での連帯を調整しているとの見方が広がっている」と決選投票に向けての動きを報道。

 派閥について「総裁選挙では議員に事実上の自律投票を可能にしているが、決選投票では一致した対応を要求する可能性がある」と決選投票では派閥の縛りが強くなると分析。

 派閥ごとの動きについては「最大派閥であり、安倍前首相が実質的な支柱である細田派は、岸田候補と高市候補のどちらかを支持する方向」と報じられていたり、「麻生派は、岸田候補と河野候補に支持票が分散。二階派も支持候補を一本化する方針で、岸田派は派閥の首長である岸田候補を支持するものと予想」との見方や、「石破派は、河野候補を支持する方向であり、石原派は、河野・岸田候補支持に分散される見込み」としている。

WPは女性進出、環球時報は岸田・河野候補に重点

 ロイター通信は総裁選の結果について「わからない」と報じているように、比較的平たく報じている。また公的債務の是正に向け「努力することが期待されている」とも書かれおり、厳しい意見も投げかけている。ワシントン・ポストは日本における女性の政治進出について触れている。
 候補者についての報道をみていくと、環球時報は岸田・河野両候補を前面に出して取り上げた。一方、聯合ニュースは決選投票が話題の中心で、少し違った角度からの記事となっている。

 この記事の違いが政治スタンスにそのままつながるかは不明だが、こうして報道を見てみると面白いものである。

あす開票、新総裁は誰か?

 総裁選は29日の午後1時から始まる。時事ドットコムによると、午後2時20分頃に1回目の投票結果が、決選投票に進めば午後3時40分頃に最終結果が出る見通しだという。

 果たして誰が新総裁に選ばれるのか。楽しみにしている。

緊急事態・まん防解除へ...少しずつ社会活動を戻すべきー小林英介の放言硬論ー

 政府は、発令中の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置について、28日に開催される政府対策本部会議で解除を決定するという。決定されれば宣言・まん防は解除(期限は30日まで)となる。

各地の感染者は比較的減少

 いつ終わるか分からない「コロナ禍」からの出口が、少しずつ見えてきたといってもいいだろう。新型コロナの全国の感染者数は、比較的減少している。東京都で見れば、8月13日の感染者数は5773人と5000人を越えていたが、9月26日には299人と300人を切っている。

 また北海道における26日の感染者数は54人で、札幌市は33人だった。さらに27日の札幌市の感染者数は一桁となり、10人を下回る見通しだ。

自由に外出できてしまう日本の「緊急事態・まん防」

 緊急事態宣言・まん防といっても、飲食店など一部の事業者に「支援金」を配るか否かが変わるだけ。私たちも自由に外出できてしまう。もし外出しても罪に問われることはない。

 もちろん、医療従事者のことを考えると、「やめようか」という自制心が働くが、いつまでも我慢しているのが辛い人にとっては「もういいや」と飲食店に行く人も中にはいるのではないか。ただ私は飲食店で飲み食いする機会が減った。

ゼロコロナを目指すかウィズコロナを目指すか?

 加えて、政府が専門家の言うことばかりを信じてしまうのもいかがなものか。専門家というものは、厳しく「やめてください」と提言するもの。

 政府は「ゼロコロナ」を目指すのか「ウィズコロナ」を目指すのか決定し、そこに向かう姿勢が足りない。

 今まで私たちが歩んできた道は、感染者が増加→緊急事態宣言発令・まん防措置区域指定→感染者減少→緊急事態宣言・まん防解除→感染者が増加……といった流れをひたすら繰り返すイメージ。これをただ続けているだけでは、出口が見通せない。

 例えば、「重症・中等症・軽症者」と「無症状者」を別に考える、社会活動を戻すーなど、違うことをやってみては?と私は思う。

ワクチン接種を考慮した社会生活を

 宣言・まん防解除をするのであれば、通常の生活に近い社会活動をすべきではないかと思う。コロナワクチンの接種も進んでいる。私もようやく今週中に1回目のワクチンを打つ。長い道のりだったと言わざるを得ない。

 ワクチンを打っている人・コロナの陰性が証明される人からでも、通常に近い社会生活を送らせるべきだ。もしそれで感染者が増加するのであれば、方法は緊急事態宣言の再発令・まん防の再指定しかないのだが。

挑戦しないと前には進めない

 何もしないで防戦のみでは何も進まない。少しは新しいことに挑戦し、データを得ることも必要ではないか。批判を恐れてはいけない。ものごとには、必ず「賛成派」「反対派」がいる。それは必然である。

 周りの声を押し殺してでもやらなければならない場面は必ずある。それが今なのだ。勇気を持って対策を打つべきだろう。

コムドットら炎上...原因は「現代っ子ぽさ」?ー小林英介の放言硬論ー

 9月14日発売の週刊誌・FLASHにて、YouTuberである「コムドット」(2018年結成、ドメインの「ドットコム」が由来、5人組)が都内のコンビニで騒音トラブルを起こしていたと報じられた。コムドットは今年6月にも「緊急事態宣言下で深夜3時まで泥酔カラオケ」(他のYouTuberも参加)していたと週刊文春に報じられている。今回はこれらの騒動を起こす背景に迫っていく。

 

他人を思いやれない・我慢できない

 まず、そもそもの原因は「他人を思いやれない、我慢できないこと」にあるだろう。新型コロナの感染が拡大する中で、医療従事者は大変だ。いや、一言で片付けられないほど大変なのだ。私たちも「自粛」で辛いが、医療従事者はそれ以上に辛い。そういった想像ができれば「医療従事者のことを思ったら我慢しよう、自粛しよう」となるはず。騒がずコンビニを利用したり、騒がず外出したりするのは問題ないと思うが、今回のケースは騒いだうえ、近所迷惑になっている。「人のことを思いやれない人が増えた」「短気な人が増えた」と最近感じるが、まさに典型例である。

 

怒られ慣れていない「現代っ子

 もちろん、問題を起こしても動画投稿で収益を得続けられるYouTubeの仕組みにも問題はある。収益停止システムを導入できれば、少しは騒動を減らせるだろう。

 ただ、この問題の背景には、「未熟さ」や「現代っぽさ」もあると私は考えている。コンビニで騒ぐことそのものが「未熟」だと思っているし、理解に苦しむ。加えて「現代っ子ぽさ」も関係しているのではないか。私たち現代っ子は「怒られ慣れていない」。少し怒られれば自分に非があるのにもかかわらず、反発する人もいるという。怒りに敏感な現代っ子は「怒られない環境」を求める。すなわち自分たちを常になぐさめてくれる、肯定してくれるユーザーだけを大切にしていく。世の中には「叱咤激励」という言葉があるが、それは違うと思っているのだろう。

 

積み上げた信頼は一瞬で崩れる

 私は今回の騒動が報道された後、コムドットについて調べた。自分より若い世代がYouTubeで活動している姿を見ると、素直に応援したいと思っていた。しかし今回の騒動でその気持ちは一気に失せた。応援したくないと思った。それに尽きる。

 何年かけて築き上げてきた信頼も、1つの不祥事で全てがパーになる。スポンサーもそんな人たちを前面に出したくない。なぜなら「負の要素」しかないからだ。「有名になりたい」そう思ってYouTubeを始めるのはいいだろう。でもその分、コンプライアンス遵守を徹底するべきだ。自分でやったことは全て自分に返ってくる。それが嫌ならば、日頃から気をつけていくのが大切だ。

 

マナーを守って動画投稿してほしい

 私はあまりYouTubeについて記事にしたくないが、思うことがいくつかあったので記事にした。今後もマナーを守って動画投稿してほしい。