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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

忠臣蔵とけじめー小林英介の私感打坐ー

 忠臣蔵。一度は聞いたことがあるかもしれない。「ちゅうしんぐら」と読む。一定の年代の人はこの言葉を聞いてすぐ「ああ!」と何を言っているのかわかるだろう。その一方、多くの今の若者は忠臣蔵を知らないという。私は若干24歳の人間だが、忠臣蔵は知っている。小さいころにテレビの時代劇かなんかで見た記憶がある。確か年末だったか。記憶は確かではない。「仇討ち」を大石内蔵助ら四十七士が果たし、吉良(きら)の首を取るのだが、今の時代に「仇討ち」が合うか合わないかは人の考えによって異なる。

 

 若者が「仇討ち?」と首をかしげたくなるのも頷ける。他人に忠誠を誓ったからといって、自分に何のリターンもない。さらに成果をすぐに求められる。就職したての人間にとってはつらい。

 

 そもそも時代劇が見られなくなったのは、時代劇そのものへの興味が薄れてきたこと、社会の変化も背景にあるとされる。水戸黄門」なんかは私も見ていたが、はっきり言って前半は見ていなかった。後半の盛り上がるところしか見ていない。①殺陣②悪役をやっつける③印籠の登場。「で~ん」。 ここだけを楽しみにしていた。

 

 ある日どこかのインタビューで、ある若者の一人が「過去の歴史に興味はない」と話していた。この言葉に私は衝撃を受けたものだ。過去の歴史を勉強しておくことは良いことなのに。そう思ったのだが違うようだ。

 

 ある意味、若者の考えは的を得ているともいえる。新型コロナウイルスの感染拡大で、私たちは今まで経験したことがないような経験をしている。将来、教科書に載ることも予想されるくらいの出来事である。今までの経験に頼っていては、どうにもならない。頼ったところで破滅してしまうことは目に見えているからだ。企業で在宅勤務(テレワーク)が普及したことも、テイクアウトをする飲食店が増えたのも、良い方面でも悪方面でも私たちの生活に影響を与えている。

 

 これからの時代はどうなっていくのだろうか。大石らは吉良の首をとった後、「武士として」切腹した。武士としてのけじめをつけたのである。今の時代を生きる人々はその覚悟を持てる環境にいるのだろうか。

 

 そしてその生きる人々の代表が政治家である。「けじめ」をつける覚悟がないに等しいのではないだろうか。なぜ私たちは国会議員に投票したのか。「この人に任せたい」のか「誰も入れる人がいない」からなのか。切腹を果たした大石ら先人たちは今の日本を心配し、憂いているのではないか。私の考えすぎだろうか。