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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

【復活】森喜朗委員長の辞任に際してー小林英介の私感打坐ー

只管打坐(しかんたざ)ーただ一つのことに集中すること。

 

政治・社会などの時事問題を取り上げ、コラムとして投稿。只管打坐の「只管」を「私感」(しかん)に置き換え、評論・コラム「私感打坐」(しかんたざ)と命名

  「やっと辞任したか」。そう思う方も多いのではないか。12日、東京オリンピックパラリンピック組織委員会会長を務めていた森喜朗氏が辞任を表明した。この辞任に至るまで散々の騒ぎようだったマスコミ及び私たち。これまでの経緯と問題点を振り返ってみよう。

 

 2月3日、すべての元凶はこの発言からだった。「女性が入っている理事会の会議は時間がかかる」。過去にも「神の国」発言などで世間を騒がせてきた森氏。過去の問題発言はひとまず置いておき、今回は「五輪」という世界的に注目される行事の会長の職にある人物がそのような発言をしてよいのか。そこに着目すべきである。オリンピックを開催しようとしているにも関わらず、女性を見下す発言をする会長が日本にいるとは何事だ。そのような経緯があって、今回は多くのメディアで大きく取り上げられた。

 

 ところで私は、最近のメディアを見ていて少し違和感を感じる。そもそもメディアというのはいくつかの「傾向」があっていい。しかしここ最近の報道を見るにつけ、そう感じることは少なくなっている。どのメディアも政権を攻撃し、どうでもいいことにまで目くじらを立てて騒ぐ姿勢には違和感しかない。新型コロナウイルスの感染拡大で取材も制限され、今までのような取材ができない背景もあるのだろう。しかしそれらのメディアは「リモートワーク」を必ずしも取りあげているはずである。なぜリモートワークを取りあげているのに、自社では導入しないのか。そういった疑問はくすぶる。

(「もっとリモートワークを活用しないのか」の意) 

 

 今回の森会長の発言しかり、菅政権の政策一つにしてもメディアの報道姿勢を注視している。政権側も、「よくわからない」新型コロナウイルスの感染が広がる日本において、一生懸命頑張っている。私はそれを応援したいのだが、納得いかないことも多い。その最たる例は「飲食店に対する過料」である。当初、それを聞いたときは意味が分からなかった。どうしてそのような思考になるのだろうと思ったものだ。

 

 結局、発言の責任を追って森会長は辞任した。世論の「辞任論」の高まりを受けた幕引きだろうが、後任の人事はどうなるのか。次に任命される人は相当なプレッシャーと戦わなければならない。日本・世界各国の注目を集める五輪は開催が危ぶまれている。いや、開催はできないはずだ。この状況を鑑みてもできるはずがない。もしこのまま強行的に開催するのであれば、それは「自殺行為」であるほかない。