夏の甲子園6日目(2試合)ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー
第103回全国高等学校野球選手権大会6日目は、雨のため1試合がノーゲームとなったが、午後から2試合が行われた。
※智辯和歌山ー宮崎商の試合は、宮崎商業の選手に新型コロナウイルス感染者が出たため「辞退」。智辯和歌山の不戦勝となった。また第1試合の近江―日大東北の試合は降雨ノーゲーム、第2試合の西日本短大付ー二松学舎大付は試合中止・順延。
京都国際1ー0前橋育英
京都国際が1点を守り切った。
京都国際は2回、4番中川のソロホームランで先制する。京都国際はこの1点を守り切った。一方敗れた前橋育英は、あと1本が出なかった。
京都国際・小牧監督
試合は接戦だった。「もう少し打てればよかったですが、間隔があいていた。でもバッテリー中心に全員で勝ちたいという気持ちがこのようなゲームになったと思う」監督はこう話し始めた。
センバツでは逆転サヨナラで敗退。その悔しさは忘れない。「接戦を勝ちきる」。これをテーマにセンバツ以降は練習してきた。
先発の森下については、「状態が悪くても抑えきるのがエース」と監督は強調していた。
前橋育英・荒井監督
「相手先発の森下投手の球に対応できなかった。低めのスライダー、球の見極めが難しかった。」
先発の外丸については「良く投げ切ってくれた」とたたえていた。
高松商10ー6作新学院
高松商が接戦を制した。
3回に先制した高松商は5回、相手のエラーなどでチャンスを作り、4番藤井のタイムリーヒットなどで6ー1とリードを広げる。8回にも4番藤井・山田のタイムリーヒットで追加点。10ー6として勝利した。
一方敗れた作新学院は、反撃が遅かった。
高松商・長尾監督
「苦しかったが、よく粘った」監督はこう言った。
「序盤のピンチを運よく落ち着いて守ってくれた。3回までゼロを並べることを言っていた。それが得点につながったと思う」
先発の徳田については「良く粘ってくれた」と監督賞に値する活躍だった。
試合は追われる展開だった。「追い越されないように選手たちが良く粘った」、監督はそう強調した。
高松商・藤井(4番・3ベース含む6打点)
「急遽4番に起用してもらった。何とか期待に応えたかった。自分のバッティングは100点満点です」「香川大会でもリードされることはあったので動揺はなかった。甲子園で校歌を聞けて良かった」
作新学院・小針監督
「序盤の失点が思ったより多くなった。後半、チームとして粘りを見せられなかった」「(相手の)徳田投手はコントロールが良く、タイミングを外されることが多かったが、中盤、アウトコースを中心に狙おうと指示した。それを前半からできればよかった」
「大会はいろいろあったが、様々なことに感謝。試合自体も心に残るものになったのでは」と話した。
明日は1回戦1試合と2回戦3試合を予定している。
毎日、天候不良で順延が続く甲子園。1日に予定されている試合を全て行える日が来ることを願っている。