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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

高市早苗候補の政策~サナエノミクス~自民党総裁選

高市早苗候補の政策~サナエノミクス~自民党総裁

 

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)において、ネット上や保守層に絶大な人気を誇るのが、高市早苗候補だ。

初の女性首相誕生はあるのだろうか。

 

今回は高市候補の政策を見ていこう。

 

諸政策

まず「日本を守るため、自然災害、サイバー攻撃、食料安全保障、経済、国防に関する脅威から」日本を守ると話し、「未来を拓くために雇用・所得拡大につながる大胆な投資、分厚い中間層を再構築する取り組み、人材力強化」に取り組むとした。    
    
それに加え、「経済強靭化計画で経済を立て直し、成長軌道」に乗せていく。

 

サナエノミクス

高市候補は、安倍前首相が提唱した経済政策「アベノミクス」をパワーアップさせた経済政策「サナエノミクス」を実施する。

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まず「物価安定目標2%達成」を目指す。    
達成までには、実験的にプライマリーバランス基礎的財政収支。行政サービスなどを提供するための経費を、税収などでまかなえているかどうかの指標。現在は赤字となっている)を凍結し、戦略的な財政出動を優先させる。

   
危機管理投資=諸外国に対して製品やサービスを輸出していく。    
成長投資にも取り組み、結果的な税収増を目指す。    
   

大胆な危機管理投資・成長投資をしないと、未来の納税者にも影響が及んでしまう。 大胆な危機管理投資・成長投資によって、安全で強靭な国を作っていく。 

  
大規模災害や感染症発生など、緊急時にも産業や衛生などに必要なものは国内で生産調達できるようにする。    


防衛・海上保安・警察・消防・救急・入国管理・権益・医療・保健を担う期間緒体制の拡充を行う。    
    

高市候補は、安倍前首相と度々、勉強会を行っていたという。その影響もあるのだろうか。「サナエノミクス」という名前。まさに肝いり?

災害対策

自然災害は激甚化している。    
水害・土砂災害防止対策・耐震化対策・送電網・通信網強靭化等、10年間で100兆円規模の中期計画を構築する。

   
さらに厳しい気候に耐えうる土木技術・建築技術の研究開発・農地などにとどまらず、河川流域全体、市街地全体を再設計するグリーンインフラ技術へ投資し、老朽化した集合住宅の建築を促進していく。    
    
「食料安全保障」の一環として、気候変動の中で農業を強くし、食料自給率を上げ、輸出を増やす。これを危機管理投資として実施する。    

 

危機管理を意識した政策が目立つ。どうやって農業を強くするのか、詳しいことを聞いてみたい。    

 

成長投資

日本に強みのある分野、ロボットや半導体、電磁波、電子顕微鏡、アニメ、ゲームなど 
の分野について、技術成果を有効活用。    
    
産・学・官におけるAI(人工知能)の活用による生産性向上や高付加価値な財・サービス創出、5Gの次の通信システム「6G」(ビヨンド5G)の研究開発・社会実装を実現する。    
    
水素・蓄電池関係の支援強化を行うほか、ス―パーコンピューター、次の大型国家プロジェクト「小型核融合炉(ウラン・プルトニウムが必要ない、核のゴミが出ないもの)」    の研究に向けて動いていく。国家プロジェクトとして1年も早く実現に向けて動く。    
    
国際量子コンピュータ開発を行い、AI教育・社会人教育を推進する。   
社会人はどうしても仕事の比率が大きく、あまり勉強できない(勉強する時間がない)。働きながら持続的に長期間勉強できるような「持続教育」を推進していく。    
    

最先端の技術を利用するのは、大変喜ばしいことだ。さらにアニメやゲームは「ファン」が多くいるため、大きな宣伝効果にもなる。うまく利用していきたいところだ。

新型コロナ

新型コロナウイルスに関しては、

   「治療薬の早期投与による重傷者・死亡者の数の極小化」を進めながら、できるだけ自宅療養者を減らすことを目指していく。

    
そのうえ、営業自粛を余儀なくされている飲食店だけではなく、「サプライチェーン全体など、多くの事業者の経営基盤を維持するための支援」を行うとし、コロナ後を見据え、日本経済の立て直しを行う。    


    
早めに治療薬投与できる環境を整備し、国が管理する宿泊研究施設、自治体の管理施設を活用。搬送・移送が困難な状況を踏まえ、厚労省のシステムなどの連携により、搬送システムの円滑化を図る。    

ワクチン接種円滑化、手洗い方法などの必要な予防対策に注力する。    
    
海外生産に依存している治療薬(軽傷・中等)の国産生産体制構築に向け、精一杯努力するとともに、緊急時に新薬を迅速に実用化できる薬事承認制度の確立を急ぐ。    
    

コロナに関しては、死者・重傷者を少なくするとした。新薬を承引する制度の確率は画期的であり、求められていたことでもある。ぜひ実現してもらいたい。

ワクチン接種

次回の優先接種の対象を拡大する。    
医療従事者は優先接種の対象だったが、例えば、理美容師、指圧・鍼灸など客に直接触れる職業や自衛官に対する接種も対象に加えたい。    

できるだけ早くみんなにワクチン接種を申請してもらえるよう、工夫していく。    
    
そして入国時の渡航歴の申告、入国後の健康状態の報告の徹底、感染患者の移送手段強化を行う。   
    
与野党で協力し、議論したうえで場合によってはリスクへの備えとして、海外で行われているロックダウンを可能にする法整備検討を早急に始めなければならない。

   
ロックダウンは法制度がないと対応できないもの。さらに憲法にも関わることになる。 一定の合意の上で国会で審議し、できるだけ早く備える。    
    

 

経営主体・生活困窮している人を支えるために、必要な財政出動をする。    
介護・育児をしながら働く人にベビーシッター・家事支援職の利用について「国家資格化」したうえで料金の一部税額を控除。災害損失控除を新設する。    
    

ここでは「将来的なロックダウン」に言及。他候補と差別化を図る。

 

女性・障害者に関する政策ほか

女性のホルモンバランス・一定年代になるとかかりやすい難病など、女性の健康サポート「女性総合診療科」の普及や人材育成を行う。    
    
高齢者・障害者の家庭ごみの個別回収への特別交付税を昨年3月に創設した。    

 

また要介護5などに限定されている郵便投票を、要介護3・4に拡大したい。(公職選挙法改正検討)    
    
NHK改革を加速する。営業経費削減、放送波の削減、子会社改革を行う。    
    


学校教育・社会教育の場で、卒業などの節目に社会教育を行う。    
生活保護の方法を知らない、育児介護の負担、経済苦で進学をあきらめる人がいなくなるよう、利用可能な施策の周知を徹底する。    
    


テレワークなどで地方へ目を向ける機会が増えたため、空き家・公営住宅を活用する。 

個人・企業・学校の受け入れ環境を整えつつ、住民がライフスタイル・ステージごとの生活に応じて柔軟に生活できる場所を増やす。    
    
成長投資としてDXを後押しする。    
鳥獣害対策、防災・介護サービスを充実。高齢者の移動手段の確保や過疎地域への配送を行う。(実証実験での成功事例を基にに全国展開する)    

 

    
福島第一原発風評被害を払拭する。   
東北・関東・信越・東海地方に至るまでの広域にわたり、水産・農林水産物に対して輸入制限措置・禁止措置をかけている国がある。    
これに対して何とか制限解除の働きかけを行う。    
    

女性や障害者に触れたことは大きい。さらに過疎地域への配送は高齢者が大変喜ぶ。現在でも行政や企業が配送を実施している自治体があるが、これをどう拡大するのか注目したい。

外交

経済安全保障や国防力の強化を進める。    
近年、サイバー攻撃が激増している。航空・鉄道・自動車・金融・クレジットなどの公共インフラなどに対して、災害防御体制の充実・取組を行う。政治的反撃(金融政策含む)、サイバー空間上での反撃も必要になる可能性もある。

もちろん、実現には新しい法律が必要。    
    
個人情報流出、経済安全保障包括法(仮称)を整備したい。    
中国の海警法に対応できるよう、海上保安法の改正を行う。    

 

中国に言及。中国船の経済水域への侵入に対抗するのだろうか。

令和の省庁再編

環境・エネルギー省の再編を行い、情報通信省設置・サイバーセキュリティ―庁を設置する。これらを「令和の省庁再編」として取り組みたい。
    
    

以上、高市候補の政策である。

会見を見ていて思ったのが、「細かい」ことだ。

他の2候補と比べても、その細かさは群を抜いている。

今までの自民党政治をガラッと変えるきっかけとなる雰囲気。私は高市候補がそれを持っていると思っている。    

 

17日の告示まで2日。

新しい候補は現れるのか。