緊急事態・まん防解除へ...少しずつ社会活動を戻すべきー小林英介の放言硬論ー
政府は、発令中の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置について、28日に開催される政府対策本部会議で解除を決定するという。決定されれば宣言・まん防は解除(期限は30日まで)となる。
各地の感染者は比較的減少
いつ終わるか分からない「コロナ禍」からの出口が、少しずつ見えてきたといってもいいだろう。新型コロナの全国の感染者数は、比較的減少している。東京都で見れば、8月13日の感染者数は5773人と5000人を越えていたが、9月26日には299人と300人を切っている。
また北海道における26日の感染者数は54人で、札幌市は33人だった。さらに27日の札幌市の感染者数は一桁となり、10人を下回る見通しだ。
自由に外出できてしまう日本の「緊急事態・まん防」
緊急事態宣言・まん防といっても、飲食店など一部の事業者に「支援金」を配るか否かが変わるだけ。私たちも自由に外出できてしまう。もし外出しても罪に問われることはない。
もちろん、医療従事者のことを考えると、「やめようか」という自制心が働くが、いつまでも我慢しているのが辛い人にとっては「もういいや」と飲食店に行く人も中にはいるのではないか。ただ私は飲食店で飲み食いする機会が減った。
ゼロコロナを目指すかウィズコロナを目指すか?
加えて、政府が専門家の言うことばかりを信じてしまうのもいかがなものか。専門家というものは、厳しく「やめてください」と提言するもの。
政府は「ゼロコロナ」を目指すのか「ウィズコロナ」を目指すのか決定し、そこに向かう姿勢が足りない。
今まで私たちが歩んできた道は、感染者が増加→緊急事態宣言発令・まん防措置区域指定→感染者減少→緊急事態宣言・まん防解除→感染者が増加……といった流れをひたすら繰り返すイメージ。これをただ続けているだけでは、出口が見通せない。
例えば、「重症・中等症・軽症者」と「無症状者」を別に考える、社会活動を戻すーなど、違うことをやってみては?と私は思う。
ワクチン接種を考慮した社会生活を
宣言・まん防解除をするのであれば、通常の生活に近い社会活動をすべきではないかと思う。コロナワクチンの接種も進んでいる。私もようやく今週中に1回目のワクチンを打つ。長い道のりだったと言わざるを得ない。
ワクチンを打っている人・コロナの陰性が証明される人からでも、通常に近い社会生活を送らせるべきだ。もしそれで感染者が増加するのであれば、方法は緊急事態宣言の再発令・まん防の再指定しかないのだが。
挑戦しないと前には進めない
何もしないで防戦のみでは何も進まない。少しは新しいことに挑戦し、データを得ることも必要ではないか。批判を恐れてはいけない。ものごとには、必ず「賛成派」「反対派」がいる。それは必然である。
周りの声を押し殺してでもやらなければならない場面は必ずある。それが今なのだ。勇気を持って対策を打つべきだろう。