ブログ開設から2年経ってたよ
こんばんは。小林です。
このブログが開設されてから2年が経ったそうです。早い。
思い出せば、自分の思いを吐き出すことを目的として始めたこのブログ。その間に転職をし、フリーランスに戻り、再び社員になった。
時の流れは速く、もう25歳です。精神的に疲れちゃったかもしれません。
でも、仕事はぼちぼちやってます。慌てず、騒がず。
1人暮らしを再開して、好きなことをして。
なんだか楽しいです。
これから秋ですね。おでんの季節。
僕は日本酒とともにおでんをたべるでしょう。好きだもん。
最近は高校野球のことばかり書いてました。理由はネタがなかったから(笑)。
あと、甲子園の余韻に浸りたかったからということもあります。
十分に浸りました。よし。
さて、これからビールを飲んで寝ますかね。
新型コロナはもう僕たちの生活の一部になってしまいましたね。マスクもそう。
いつ終わるか分からないコロナですが、我慢していくしかないですね。
頑張りましょ。
それでは。小林でした。
夏の甲子園を振り返るー④最終回
8月29日に幕を閉じた第103回全国高等学校野球選手権大会は、雨で7日の順延、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな問題が浮き彫りになった大会だった。
前回は序盤の雨天順延について取り上げた。今回は最終回。
ようやく開催された試合
3日連続で大会の順延が決まり、「何とか天候が回復してほしい」と願う人々もいたはずだ。
スポーツ紙や新聞各紙はこの出来事について大きく取り上げた。
そして迎えた4日目、試合は行うが、時間を遅らせて行うとアナウンスされた。私はその時、うれしかったと同時に、試合時間が夜遅くまでかかってしまうのではないかと思っていた。その予測は後に見事に的中してしまうのだが。
そして8月15日、ようやく帯広農ー名桜の試合が開催された。
宮崎商・東北学院がコロナで出場辞退
新型コロナウイルスの影響が甲子園にも忍び寄った。
8月17日、大会本部は宮崎商が新型コロナウイルス陽性者判明のため、出場辞退すると発表。また東北学院も17日の夕方に「陽性者が特定される可能性があり、生徒の将来に支障を及ぼす恐れがある」(8月18日、日刊スポーツより)として辞退した。
甲子園での不戦勝・不戦敗は初めて。
東海大菅生ー大阪桐蔭は8回途中降雨コールド
何とも歯切れの悪い終わり方だった。
17日の第1試合、東海大菅生ー大阪桐蔭の試合は、8回途中で降雨コールド。7-4で大阪桐蔭の勝利となった。
8回の攻撃は3点を追う東海大菅生にとって、絶好のチャンスだった。1死1・2塁のチャンス。ここぞというところで中断。そしてコールドゲーム。あまりにも無念である。
最終的に降雨での順延は19日が最後。その後は順調に日程を消化した。
今大会で浮き彫りになった課題
甲子園開催の是非
ー甲子園で高校野球をすべきなのかー
この問題は以前から議論されてきた。近年、地球の温暖化とともに猛暑の中での試合を見直すべきではないかとの議論がある。また、甲子園で試合をやるのではなく、ドーム球場で試合をすべきだという意見もある。
しかしこれは難しい。高校球児は「甲子園」を目指して高校野球をやっている。その対象物がなくなれば、高校球児は減少してしまうに違いない。甲子園のドーム化も考えられない。青空の下、野球をプレーする。それが高校球児の憧れであり、「甲子園で野球をする」ことである。
私が一つ提案するならば、以下の案はどうだろうかとは思う。
・1回戦、準決勝、決勝は甲子園開催、それ以外はドーム球場
初戦はどの高校も甲子園で試合をする。そのあとの試合はドーム球場で。準決勝に進めばまた甲子園で試合ができ、決勝も同じ要領で行う。
こうすれば選手権大会に出場できた高校球児が皆、甲子園でプレーできる。ドーム球場で試合を行える分、天候にも左右されない。今回の大会のような7日間の順延に十分に対応できるはずだ。
継続試合の導入
野球にはサスペンデッドゲームとコールドゲームがある。
コールド・サスペンデッドゲームには以下の規定がある。
正式試合の成立
審 判 員 が 試 合 の 途 中 で 打 ち 切 り を 命 じ た と き に 正 式 試 合 と な る 回 数 の 規 則7.01(c)については、高校野球では5回とあるのを7回と読み替えて適用する。
得点差コールドゲーム (規則 7.01(c))
正式試合となるコールドゲームを採用する場合は、5回 10 点、7回7点と統一
する。ただし、選抜高等学校野球大会、全国高等学校野球選手権大会、全国高等
学校軟式野球選手権大会では適用しない。
(以上、高校野球特別規則より)
サスペンデッドゲームの取り扱い
サスペンデッドゲームは、高校野球では適用しない。 (規則 7.02)
サスペンデッドゲームとは、一時停止試合を意味する。
正式試合として成立した後、同点で打ち切られた場合や天候などによって正式試合のある回の途中でコールドゲームを宣せられた試合において、打ち切られた回の表にビジターのチームがリードを奪う得点を記録したものの、ホームのチームがリードを奪い返せなかった場合などに適用する。
例えば、6回表で5ー0のまま試合がサスペンデッドゲームとなった場合は、後日、5-0から試合を再開するという意味になる。以前行われた有識者会議で提言された「投手の投球数は1週間500球以内」という球数制限から見れば、球数は継続。ノーゲームとなった場合には球数が1からやり直しとなるため、その負担は軽減できるというわけだ。
高野連は次回大会からの導入を検討するとしているが、「検討」とははっきり言えばあまり考えていないことを指す言葉だ。実現してほしい制度だが、どうなるか注目したい。
新型コロナウイルスの感染拡大、そして東京オリンピックの終了直後に開幕した甲子園。選手たちは例年とは全く違う環境で野球に取り組み、試合に出場し、全力でプレーした。拍手だ。
途中で辞退した2校を含め、このコロナ禍の中でよく頑張った。成長した姿を甲子園で見せることができたか。ぜひこの経験を次のステージで生かしてほしいと思う。
ー終ー
札幌日大はコロナで出場辞退ー7日から秋季北海道大会開幕ー
9月7日から札幌・釧根支部を皮切りに、秋季北海道高等学校野球大会が開幕する。
今回は開幕を前に、動きがあった支部の情報をお伝えする。
【釧根支部】
当初9月7日に予定されていた厚岸翔洋・霧多布・羅臼連合―釧路北陽の試合は、連合チームが人数不足により出場辞退となり、釧路北陽が不戦勝。よって7日は 武修館―釧路湖陵、釧路高専―釧路江南の試合を行うことになった。
【札幌支部】
6日の日刊スポーツの報道によると、札幌日大高校が出場を辞退する。
札幌日大高校のホームページによると、野球部内に複数の新型コロナウイルス感染者が発生。出場が難しくなったという。選手たちの気持ちを思うとやるせない気持ちになるが、この悔しさを夏の大会にぶつけてほしい。
なお、今大会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し、全支部で無観客試合となる。
明日から始まる秋季大会。新チームとして結果を残すのはどのチームなのか。楽しみにしたい。
夏の甲子園を振り返る③ー3日目と順延ー
8月29日に幕を閉じた第103回全国高等学校野球選手権大会は、雨で7日の順延、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな問題が浮き彫りになった大会だった。
前回は1日目~2日目を振り返った。今回はその後の雨天順延について取り上げる。
3日目からが悪夢の始まりだった。第1試合の名桜(秋田)―帯広農(北北海道)の試合は試合途中で降雨ノーゲームとなった。
スポーツ紙各紙は、降雨ノーゲームとなったこの試合について大きく報じた。
注目されていたピッチャー・名桜の風間を中心に取り上げ、悲しみとともに伝えた。
私はもともと、試合が中止になったときにどのような報じ方をするのかについて大変興味を持っていた。スポーツ紙はどんなネタを用意し、どのように伝えるのか。今大会でその疑問を晴らすことができるのか。様々な媒体を見て勉強することにした。
私がいつも読んでいるスポーツ新聞は日刊スポーツ。選手権大会を主催する朝日新聞社の系列新聞だ。
今回はそれ以外の新聞も読んでみることを試みた。
実際に新聞を購入することはしなかったが、WEB上で確認した。
「夏の甲子園 ノーゲームは19度目、過去には2試合連続順延も」
と報じたのは8月12日のデイリースポーツだ。デイリーは風間の初戦が雨でノーゲームになったことを報道。さらに「降雨ノーゲームは、第91回大会’(2009年)1回戦の如水館ー高知が2試合連続でノーゲームとなって以来、全国選手権大会では19試合目」と珍しい出来事であることを強調した。
同じ日のスポーツ報知は、帯広農業の選手の声を報道。帯広農業の前田監督が試合について「もう1回整理して臨みたい」とノーゲームが「恵みの雨」だったと取りあげた。
またデイリースポーツは12日、先ほどとは異なる記事で、今後の日程消化が厳しくなると報道。「今後、荒天が重なるようだと日程消化がより厳しくなってくる」と懸念している。この予想が現実になろうとは……。
翌13日も雨で全試合が順延となった。
13日の中日スポーツでは、「新設の3回戦後の休養日がなくなる」との見出しで報道。デイリースポーツは「毎日甲子園に来られることは幸せです」との帯広農業・前田監督の声を紹介した。
14日、3日連続で順延が決まると、先陣を切ってスポーツ報知が報道。
「46年ぶりの3日連続順延 準決勝翌日の休養日も消滅」と報じた。
記事によれば「3日連続の順延は1975年以来、46年ぶり」だという。記事の最後にあった「終盤は一気に過密日程となってしまった」という言葉が、今大会を象徴しているだろう。
同日のデイリースポーツは、帯広農業の調整の様子を報道。
「この日は前日の室内練習よりもダッシュ系のメニューを多く取り入れ、瞬発力など体のキレを調整」「13日の甲子園室内練習後は、体を休めるためにヨガを行った帯広農ナイン」と細かく報じた。
同日の週刊ベースボールオンラインでは、「1週間500球以内」という球数制限に関するコラムを掲載。この時点で球数について憂慮されていたことが分かる。
西日本スポーツでは練習場所についてのコラムを公開。
「甲子園の室内練習場を使えるのは、その日試合をする予定だったチームだけ」「雨が降ると室内練習場は自力で借りなければなりません」と実情を明かした。
毎週土曜日にTBS系で放送されている「新・情報7DAYS ニュースキャスター」にたけしが出演し、「お金出して甲子園をドームにするっていう企画ないのかね」と甲子園のドーム化についてのコメントを記事にしていた。
この時点で14日。
ここから甲子園に関する議論はさらに過熱することになる。
次回に続く。
【保存版】第74回秋季北海道高等学校野球大会各支部予選組み合わせ
2022年春の選抜高等学校野球大会につながる、第74回秋季北海道高等学校野球大会の組み合わせ抽選会が道内各地で行われ、今日で全支部の組み合わせが出揃った。
この記事では全支部の組み合わせを見ていこうと思う。
(支部名・開催期間・開催球場)
釧根支部
9月7日~12日まで ウインドヒルひがし北海道スタジアムで開催
1校のみが全道大会へ。
札幌支部
9月7日~14日まで 札幌麻生・円山・野幌
A~Fの計6校が全道大会へ。
旭川支部
9月10日~19日まで 旭川スタルヒン球場
A・Bの計2校が全道大会へ。
十勝支部
9月11日~19日まで 帯広の森野球場
A・Bの計2校が全道大会へ。
小樽支部
9月10日~19日まで 小樽市営桜ヶ丘球場
1校のみが全道大会へ。
空知支部
9月11日~19日まで 深川市民球場
A・Bの計2校が全道大会へ。
室蘭支部
9月11日~18日まで とましんスタジアム
A・Bの計2校が全道大会へ。
北見支部
9月11日~19日まで 北見市東陵公園球場
1校のみが全道大会へ。
名寄支部
9月17日~19日まで 稚内市大沼球場
1校のみが全道大会へ。
函館支部
9月12日~20日まで 函館オーシャンスタジアム
A・Bの計2校が全道大会へ。
【名寄支部】第74回秋季北海道高等学校野球大会名寄支部予選組み合わせ
来年春の選抜高等学校野球大会(センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会名寄支部予選大会の組み合わせ抽選会が2日、浜頓別高校で行われた。
予選大会は9月17日から始まり、決勝戦は9月19日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。
夏の甲子園を振り返る②ー2日目までー
8月29日に幕を閉じた第103回全国高等学校野球選手権大会は、雨で7日の順延、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな問題が浮き彫りになった大会だった。
前回は甲子園初日の開会式・選手宣誓を振り返った。今回は第1日・2日目を取り上げる。
開会式が終わった後の1日目第1試合は、米子東(鳥取)と日大山形(山形)の対戦。「選手権大会」の名前で、ようやく試合観戦できると思うとうれしかった。
当ブログの過去記事を参照しながら、試合を振り返っていきたい。(断りがない文章は全て当ブログのもの)
第1試合 日大山形4ー1米子東
日大山形が開幕試合を制した。
初回に1点を先制した日大山形は3回、佐藤・伊藤の連続タイムリーで2点を追加し3ー0とリードを広げ、6回にも斎藤のタイムリーで4-1として勝負を決めた。
日大山形先発の斎藤はヒットを許すものの、要所を締めて8回無失点だった。
一方敗れた米子東は、初回のチャンスを生かせず、相手に先制されて流れを失った。
米子東、長尾選手「大応援団の前で野球ができるのは幸せだと思った。応援が力となって最後の9回にチャンスを作れたと思う。」(8月11日・日刊スポーツより)
開幕試合は日大山形が制した。初日から混戦になると思っていたが、その予想は外れた。簡単なようで、難しい。
米子東打線は1~3回までの間、相手バッテリーに対して何とか粘る姿勢が見えたが、それ以降は粘りが消えたように思う。コンスタントにヒットは出ていたものの、チャンスで打てなかったり、ダブルプレーになったりする場面が目立った。
第2試合 静岡2ー4新田
夏の甲子園初出場の新田が勝利した。
新田は2回、向井のタイムリーで先制すると、6回には山内、8回には入山の2点タイムリー2塁打で4-1とリードして、そのまま勝利。県大会(3回戦以降)で先制すると必ず勝利する愛媛の新生が、新たなベールを脱いだ。
一方敗れた静岡は、7回に2点を返したものの、一歩及ばなかった。
静岡先発の高須投手「将来的にはプロで活躍したい」。プロか大学進学かは「これから考えます」と話した。(8月11日・日刊スポーツより)
この試合も第1試合と似ている。
勝利した新田は初回から粘って相手投手に3回で50球を投げさせた。
また変わった投手も1回平均15球以上は投げさせている。
一方静岡打線といえば、中盤での早いカウント勝負が痛い。4回はわずか6球、5回も13球で攻撃を終えている。もったいないのだ。
第3試合 日本航空4ー0東明館
13年ぶり出場の日本航空が完封勝利。2回戦へと駒を進めた。
両チーム無得点で迎えた6回、日本航空はダブルスチールで鮮やかに先制する。8回には2番森・3番エドポロ・4番泉の3連打で3点を追加し、勝負ありだった。
日本航空先発のヴァデルナ・フェルガスは東明館打線を完封。初戦突破は16年ぶりだった。
一方敗れた東明館は、あと一打が出なかった。
日本航空、ヴァデルナ・フェルガス
甲子園のマウンドは「思ったよりでかくてビビった」(8月11日・デイリースポーツより)
この試合では、試合に対する東明館の攻撃姿勢が露見してしまった。
0ー0で迎えた6回裏に日本航空は先制するが、問題はその後だ。
東明館は7回に四球でランナーを出すも、4人で終了。8・9回は三者凡退だった。しかも8・9回は打者6人が全員5球以内で打ち取られている。実際には分からないが、試合を諦めてしまったと言われても仕方がない。
ファウルで粘る、ランナーを出す。これができないと手ごわいピッチャーには歯が立たない。
ーこれより2日目ー
第1試合 倉敷商3ー10智弁学園
智弁学園が大勝した。
4回に2点を先制した智弁学園は5回、三垣のタイムリーなどで打者一巡の猛攻。7ー0とリードを大きく広げる。7回にも3点を追加して終わってみれば10ー3と大勝だった。
智弁学園先発の西村は8回無失点。次の試合も期待できる内容だった。
一方敗れた倉敷商は、2番手の永野が大量失点。悔しい結果に終わった。
智弁学園・小坂監督
「1巡目は相手のピッチャーに抑えられていて、2巡目になって絞り球が絞れてきた。いい形で点が入ったと思う」と打撃陣を評価。
「県予選からつなぐ野球でやってきた。甲子園は初戦が難しいので、(選手たちが)しっかり準備してプレーしてくれてよかった」と話した。
智弁学園・西村投手
「初回から飛ばした。相手ピッチャーに負けないという強い気持ちで臨んだ」という初回は三振の後ダブルプレー。その後はコンスタントに相手打者を打ち取った。
自分の持ち味はストレートの強さだといい、この試合ではそのストレートの「キレがあってよかった」と絶賛していた。
前日に監督から「完封しろ」と言われていたことを明かしたが「自分から(2番手の)藤本投手につなぐと伝えた。2年生につなげられてよかった」と話した。
そして「これからも一戦一戦一生懸命やります」と気持ちを切り替えていた。
倉敷商・梶山監督
「すべての面で通用しなかった。力負けです」と話した。
「4回に智弁学園の山下選手に(先制となるタイムリー2塁打を)打たれた後、(想定していた)投球のプランが崩れてしまった」とし、「相手打線はここぞという場面で打ってくる。そこにレベルの高さを感じた」と相手打線を称賛していた。
後に決勝へ進出する智弁学園。初戦から強力打線が火を噴いた。
4・5・7回に複数得点。5回は打者一巡であり、4~7番で点数を取る攻撃だった。さらに連打が5回。これをされたらたまったもんじゃない。
第2試合 横浜3xー2広島新庄
横浜が劇的なサヨナラホームランで白星スタート。
8回終了時点で0-1と1点ビハインドで9回を迎えた。広島新庄は9回に1点を追加し、0-2と勝負ありかと思われた。
ところが横浜は9回に2本のヒットで2死1・3塁のチャンスを作ると、1番の緒方が3点ホームランを放ってサヨナラ。劇的な幕切れとなった。
横浜・村田監督
サヨナラの瞬間を「緒方がしっかり打ってくれた」と回顧した。
何度もチャンスがあった中で、迷いがあったとし「(相手投手が)変化球を駆使して変幻自在の投球をしていて、その中でストレートもかなりキレがあった。思っていた以上に力があった」と話した。そのストレートになかなか対応できない中で選手たちに、「最後は思い切って行けと話した」と戦い方の意図を説明した。
サヨナラ打を打った緒方選手を「これからの成長にもつながる」と評価し、「これからも選手を信じて、一線必勝で戦っていく」と次の試合に臨む。
横浜・緒方選手
「3年生と1日でも長く野球をやりたい」と率直な気持ちを明かし、「人生で一番いい当たりだった」と打席を振り返っていた。
広島新庄・宇多村監督
サヨナラについて「打った(横浜の)緒方選手を褒めるしかない」と語った。
そして「相手打線を8回までよく抑えてくれた」と話したが、「9回にもう1点取れていればもう少し安心してピッチャーが投げられたかもしれない」と反省も忘れなかった。
この試合は5回以降の攻撃・流れと「先攻・後攻」が勝負を左右した。
勝利した横浜は5回、広島新庄に1点を先制される。しかし6~8回は横浜の先発・宮田が3人で攻撃を切っていった。一方横浜の攻撃は6・7回はそうでもなかったものの、8回は得点圏にランナーを進めた。
ところが広島新庄は9回に1点を追加してダメ押しにかかる。この時点で「勝負あり」と私も思っていたが、横浜の終盤での攻撃がその裏での「逆転サヨナラホームラン」につながったと考えられる。
第3試合 高岡商4ー17松商学園
松商学園が大量得点で2回戦進出を決めた。
相手のエラーなどが絡んで初回に4点を先制した松商学園は2回、4番斎藤がタイムリーヒットを放つなどして7点をリードする。その後も松商学園は9回までに17点を取って大勝した。
敗れた高岡商は3点を返すのが精一杯だった。
松商学園・足立監督
「初回から選手たちが平常心で臨んでくれた結果」と戦い方を評価した。
相手の投手に対しては「低めの変化球をいかに見送れるか」がカギで、「少し抜けてきた球に対しては積極的に行こう」と対策を練った。
次の試合に向けては「しっかりと準備をして自分たちの野球ができるようにコンディションを整えていきたい」と話した。
松商学園・織茂選手(5安打の活躍)
「チームの勝ちに貢献できてうれしい」と話しはじめ、「つなぐ意識で打てた」と自身の打撃を振り返った。
高岡商・吉田監督
「初回の4失点をしのげれば」。
失点は覚悟していたというが「あそこまで失点してしまうとは思わなかった」と驚いた様子だった。
「選手たちはあきらめずに頑張った。3年生に感謝したい」そう話していた。
この試合は序盤に松商学園が勝負を決めてしまった。
しかしこの試合はエラーの怖さを思い知らされた試合だった。エラーが絡んで失点するのは、チームの士気に大変大きく関わる。高岡商はエラーに次ぐエラー。それが松商学園打線を勢いづけてしまったのだろう。
第4試合 東北学院5ー3愛工大名電
東北学院は3回、山田のタイムリーと相手のエラーで3点を先制する。そして5回には木村と山田の連続タイムリーで5点をリード。そのリードを保って勝利した。
東北学院先発の伊東は9回を投げ切る力投。チームを勝利に導いた。
一方敗れた愛工大名電は、3回まで打線が沈黙。4回以降はあたりが出始めるも、反撃できなかった。
東北学院・渡辺監督
初めての甲子園を「信じられない」と振り返った。
中盤は苦しい場面が続いたが「突き放せなかったので、粘り強くしのいでくれた」と選手たちを褒めた。
守備については「よく集中して守った」とし、山田選手の先制タイムリーは「大きかった」と称賛していた。
そして、次の試合に向けては「精一杯良いところを引き出せるようにしていきたい」と次を見据えていた。
東北学院・伊東投手(9回完投)
「地方大会でも9回を投げぬいてきたが、甲子園では疲れが違う。チームとして打ち勝つ試合ができて良かった。自分の持ち味を発揮できた」と話した。
愛工大名電・倉野監督
「なかなかリズムに乗れなかった」。
「寺嶋に早く交代したが、低めの決め球を打たれてしまった。相手打線が(自分たちを)上回っていた」「東北学院はよく振れる選手がいて、いいチームだった」と話した。
この試合は先行逃げ切りを図った東北学院が一枚上手だった。
東北学院は3回裏に3点を先制するが、愛工大名電は4回表に1点を返す。流れが愛工大名電に行きかける展開。4回裏の東北学院の攻撃が3者凡退で終わったこともあり、東北学院劣勢とみていた。
しかし5回裏の3連打で流れを一気に引き戻した東北学院は称賛に値する。
このまま保った流れは試合終盤にも活き、勝利につながった。
また両チームの投手が最後まで投げ続けたこともある意味「流れを変えない」という意味で大きかった。
普通、ピッチャーが交代すると、打撃陣はある意味「開き直れる」。
今まで対戦していたピッチャーが交代したのだから。
その開き直りを利用して、攻撃を仕掛ける可能性も広がる。
しかしながらそれがないと、打撃を中心とした「流れの変え合い」になる。この試合はそれを象徴していた。
さて、このように2日目までは1日の順延があれど、日程は比較的順調に進んでいた。
度重なる順延が続くのはこの後。
次回は、この順延について振り返っていく。
次回に続く
【空知支部】第74回秋季北海道高等学校野球大会空知支部予選組み合わせ
来年春の選抜高等学校野球大会(センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会空知支部予選大会の組み合わせ抽選会が1日、深川西高等学校で行われた。
予選大会は9月11日から始まり、決勝戦は9月19日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。
【小樽支部】第74回秋季北海道高等学校野球大会小樽支部予選組み合わせ
来年春の選抜高等学校野球大会(センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会小樽支部予選大会の組み合わせ抽選会が1日、小樽双葉高校で行われた。
予選大会は9月10日から始まり、決勝戦は9月19日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。