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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

夏の甲子園を振り返る①ー選手宣誓ー

8月29日に幕を閉じた第103回全国高等学校野球選手権大会は、雨で7日の順延、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな問題が浮き彫りになった大会だった。

前回は甲子園開幕前に行った優勝校予想を振り返った。今回は甲子園初日の開会式・選手宣誓を取り上げる。

 

103回大会の開会式は、雨のため1日遅れた。この時はまだ「7日間順延」などという思わぬ記録が達成されるなど、微塵にも思っていなかった。

 

8月9日に予定されていた開会式は1日遅れて10日に開催された。
昨年は新型コロナウイルスの影響により、交流試合は行われたものの、大会が中止。「甲子園」がようやく帰ってきた。そう感じた。

 

今大会の選手宣誓を務めたのは、石川県代表・小松大谷高校の木下仁緒主将。

まず初めに、次の言葉から宣誓を始めた。

 

「2年ぶりの夏の甲子園。世界に広がる困難のために、普段の生活すらできなくなった人が多くいます」。

 

いわゆる新型コロナウイルスの感染拡大で昨年予定されていた夏の甲子園ができなかったことについて触れた。
「世界に広がる困難」これは新型コロナウイルスのことを表しているといっても過言ではない。

 

「普段の生活すらできなくなった人が多くいます」
コロナでステイホームせざるを得なくなり、ストレスがたまる生活。今までの生活はどこかへ行き、新しい生活様式が広がっている。

その中で高校野球ができるというありがたさ。それがこの言葉に現れているのだろう。

 

「私たちも学校生活、部活動が2年前とは全く違ったものとなりました」

 

コロナは学校生活さえも変えた。オンライン授業の形態をとる学校が増え、不自由ではあれど学校に行かずとも勉強できるようになった。部活動も同じく、窮屈な活動を迫られている。

 

もちろん高校野球だけではない。剣道やバレーボール、陸上などの体育会系から演劇、茶道、美術部などの文化系まで影響を受けている。
どうしてもマスコミの報道ばかり見ていると、高校野球が大きく報道される。それは高校野球大会に新聞社が関わっているからに他ならない。

 

夏の甲子園朝日新聞社が、春のセンバツ毎日新聞社が主催だ。マスコミが関わっていれば報じ方も大きくなる。それを頭の中に入れておいた方がよい。

 

少し話題がそれた。話を元に戻そう。

 

「1年前、甲子園という夢がなくなり泣き崩れる先輩たちの姿がありました。しかし、私たちはくじけませんでした」。

 

昨年の夏の甲子園の中止が発表されたときのこと。
ある監督が発した言葉に感動したことがある。
高知・明徳義塾の馬淵監督だ。今大会にも監督として参加している。

 

高校野球の目的は「人間づくり」やから』『勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないと、いろんなことがあるけど、要は、世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや』


『忘れんなよ。世の中に出ていろんな苦しいことがあった時に、耐えていける精神力をつけるというのが高校野球なんや』(朝日新聞デジタル・2020年5月21日配信)

 

高校野球の目的は人間づくり」。甲子園がなくなったからといって自暴自棄になるなと話すその姿は、尊敬に値する。自分だったらそんな言葉は出てこない。素晴らしい人間性だと思う。

 

甲子園が中止になってもくじけなかった。他の部活動で頑張っている人たちもくじけずに頑張っているはずだ。

 

『「想いを形に」 この言葉を胸に、自分の目指すべき道を定め、友の笑顔に励まされ、家族の深い愛情に包まれ、世界のアスリートから刺激を受け、一歩一歩、歩んできました』

 

甲子園に出るという夢を形にする。この言葉を胸に抱きながら、直前まで行われていた東京オリンピックに目を向けていただろう。

 

「人々に夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらうために、気力、体力を尽くしたプレーで、この夢の甲子園で高校球児の真の姿を見せることを誓います」。

 

コロナで気が沈みがちだが、そんな中でも夢をあきらめない。その素晴らしさを全力プレーで見せる。
今大会での選手宣誓には、以上のような思いが込められていたと推察する。


―素晴らしい選手宣誓とともに開幕した103回選手権大会。これから熱戦の火ぶたが切られようとしているー

次回へ続く

第74回秋季北海道高等学校野球大会旭川支部予選組み合わせ

 来年春の選抜高等学校野球大会センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会旭川支部予選大会の組み合わせ抽選会が30日、旭川市スタルヒン球場ホールで行われた。

 予選大会は9月11日から始まり、決勝戦は9月19日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。

 

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第74回秋季北海道高等学校野球大会札幌支部予選組み合わせ

 来年春の選抜高等学校野球大会センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会札幌支部予選大会の組み合わせ抽選会が26日、北海道江別高等学校で行われた。

 予選大会はA~Fの6ブロックに分かれ、全道大会出場に向けて試合を行う。予選大会は9月7日から始まり、決勝戦は9月14日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。

 

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中日スポーツ的中!!夏の甲子園優勝高校予想の結果は?

8月29日に幕を閉じた第103回全国高等学校野球選手権大会は、智弁和歌山が21年ぶり3回目の優勝を決めて幕を閉じた。


今大会は、雨で7度の順延、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな問題が浮き彫りになった大会でもあった。

 

そこで、今回から数回にわたって今大会を振り返りつつ、今後への課題を考える。また、メディア報道からいくつかピックアップして振り返っていく。

 

今回は甲子園開幕前に行った優勝校予想を取り上げる。

 

 

予想が当たったのは中日スポーツ

 

甲子園が開幕する前、私は以下の記事を公開した。

chimatabaseball.hatenablog.com

この記事では、日刊スポーツ、東スポ中日スポーツのスポーツ紙3紙を比較し、どの新聞がどのような予想をしているのかチェックしていた。


各紙の予想は次の通り。


【日刊スポーツ】
①明豊、智弁学園東海大菅生
浦和学院愛工大名電県岐阜商大阪桐蔭智弁和歌山

 

日刊スポーツは「絶対的な優勝候補はなく、混戦模様」(8月3日の記事)と前置きしていることをつけ足しておく。
また明豊、智弁学園東海大菅生は「有力校に挙げていい」とぼんやりとした予想だった。

 

東スポ
①明豊
大阪桐蔭
智弁和歌山愛工大名電

 

8月9日配信の記事で甲子園の展望を披露した東スポ
「本命不在」と断りを入れつつ、「優勝候補に挙がるのは選抜大会準Vの明豊」としていた。加えて「大阪桐蔭(大阪)も底力で頭一つ抜けている」と予想していたが、外れている。
優勝した智弁和歌山は3位に入っているものの、①の明豊、②の大阪桐蔭は優勝できず。

 

中日スポーツ
大阪桐蔭智弁学園智弁和歌山、横浜、明豊
愛工大名電、名桜
明徳義塾、北海、西日本短大付二松学舎大付浦和学院日大東北

 

中日スポーツは「好選手がそろう大阪桐蔭智弁学園(奈良)、智弁和歌山横浜、今春センバツ準優勝の明豊(大分)が優勝争いの軸になりそうだ」と予想していた。

優勝予想に挙げているのが5校と少し多い気がするが、中日スポーツの予想が一番近い結果といえよう。

 

今回の記事はこれで終わり。

次回は甲子園開幕~2日目終了までを振り返る。

 

優勝は智弁和歌山!!!!ー決勝ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

今年の夏を締めくくる第103回全国高等学校野球選手権大会勝戦が29日、阪神甲子園球場で行われ、智弁和歌山智弁学園に9ー2で勝利して21ぶり3回目の優勝を果たした。

 

 

智弁和歌山は初回、4番徳丸・6番渡部・7番高嶋のタイムリーヒットで一挙に4ー0と4点をリードする。

初優勝を叶えたい智弁学園は2回、1死2塁として6番植垣のタイムリーヒット・8番谷口のタイムリー3ベースヒットで2点を返し、4ー2と2点差まで追い上げる。

しかし智弁和歌山は6回、相手のエラーなどで1死1・3塁のチャンスを作ると、1番宮坂のタイムリーヒットで1点を追加、さらに7回には高嶋のタイムリーヒット、8回には徳丸の2点タイムリー2ベースヒットなどでダメ押し。9ー2と点差を広げた。

 

投げては先発の伊藤が3回2失点。4回から2番手で登板した中西は6回無失点の好投。2000年以来、21年ぶりの優勝となった。

 

一方敗れた智弁学園は、初回の4失点がそのまま尾を引き、悲願の初優勝とはならなかった。

 

智弁和歌山・中谷監督

「選手たちが甲子園を目指せない去年を経て、どりゅ億割いてくれた結果だと思います。本当にうれしいです」と優勝の喜びを語った。

「とにかく打ち勝たないと優勝はないと覚悟を決めていった」攻撃が初回の4点の先制点につながった。

1試合も投げていない伊藤が今日の先発。「県予選決勝でも素晴らしい投球をしてくれた。大事な場面に強い伊藤を送り出した」と信頼を置いていた。

 

中西への継投については、他の投手の準備もしていたことを明かしながら「今日の朝、中西に聞いたら先発でも行けるそうだったので、任せた」と中西の希望があったようだった。

 

決勝は智弁対決。「智弁ファミリーは愛にあふれている素晴らしい学校だと思っている。ここで決勝戦を行えることが夢のような時間だった」と決勝戦を回顧していた。

 

智弁学園・小坂監督

 

 

過去最多の7日間も順延された今大会は、この試合で幕を閉じることとなる。

ブログでは明日から数回にわたり、今大会の振り返りなどを行う予定だ。

大変なご時世の中で熱い戦いを見せてくれた全ての人に感謝したい。

 

ありがとう。

決勝は智弁対決!!準決勝ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

第103回全国高等学校野球選手権大会準決勝が28日に行われ、決勝のカードが決まった。

第1試合では智弁和歌山が近江を5ー1で下し、2000年以来の優勝を目指す。

第2試合では智弁学園が3ー1で京都国際に勝利し、決勝進出。初の優勝を目指す。

 

 

第1試合 智弁和歌山5ー1近江

智弁和歌山が近江のピッチャーを攻略して勝利し、決勝進出。

 

智弁和歌山は初回、3番角井・5番岡西のタイムリーヒットで2点を先制する。

6回にも2点、8回にも1点を追加した智弁和歌山は近江の反撃を1点に抑えた。

 

投げては先発の中西が9回を投げて1失点完投。明日は21年ぶりの優勝を目指す。

一方敗れた近江は、先発の山田が6回4失点と誤算。打線も4安打に抑えられ、力及ばなかった。

 

 

智弁和歌山・中谷監督

(先発・中西について)「すばらしいピッチングで、気持ち、投球術、全てにおいて今年のエースというところ、意地を見せてくれた」(28日配信、スポーツ報知より)

 

近江・山田

「岩佐さんがいたから、ここまで来られた。最後も必勝リレーで終わりたかった」(28日配信、中日スポーツより)

 

第2試合 京都国際1ー3智弁学園

智弁学園が勝利し、決勝進出。

0ー0で迎えた4回、智弁学園は8番小畠の3ランホームランで先制する。

決勝進出に向けて負けられない京都国際は5回、7番金田の犠牲フライで1点を返すもののこのまま終戦智弁学園がこのリードを守り切り、勝利した。

 

智弁学園先発の小畠は9回1失点完投。京都国際を3安打に抑えた。

智弁学園は選手権大会の初優勝を叶えたいところだ。

 

一方敗れた京都国際は、相手先発の小畠に抑えられ、ホームランも打たれ、1点を取るのがやっとだった。

 

智弁学園・小坂監督

(先制点について)「小畠がホームランを打って雰囲気が変わった」と話した。

また明日の決勝戦については「6つ目の壁を破れるように全員で頑張りたい」と落ち着いた表情で語った。

 

 

 

さて、28日の試合で決勝進出校が決まった。

智弁和歌山智弁学園。この対戦は2002年以来となる。

両チームともユニフォームがほぼ同じで、どっちがどっちだか分からないだろう。そういったところも楽しみながら、甲子園最終日を観戦したいと思う。

甲子園準決勝戦力分析ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

 第103回全国高等学校野球選手権大会は26日に準々決勝を終え、ベスト4が出そろった。27日は休養日で試合がない。
 

 そこで今回は28日の準決勝に向け、各校のこれまでの戦い方を振り返り、準決勝の戦力分析としたい。


今大会のベスト4は次の通り。

 

近江(滋賀)

 

智弁和歌山(和歌山)

 

智弁学園(奈良)

 

京都国際(京都)

 

 

投手2本柱の近江―分業制の智弁和歌山

 近江は山田と岩佐の投手力がカギだ。全試合で登板している両投手。23回と1/3を投げている山田(2年)は、4試合で球数が361球。1週間で500球という制限を考えれば、残り2試合で139球。1試合60~70球を投げるか、1試合で投げ切るかだ。一方3年の岩佐は同試合数で194球。残り2試合で306球。山田に比べれば余裕のある数字だが、けがの影響もあって登板数も少なくなっている。投手をどうやりくりするかに注目だ。


 打線は中軸を打つ山田、新野、島滝を中心として長打力があり、層が厚い。また上位打線から下位打線へとつながる位置には明石が控えており、打点を稼ぐ。

 

 その近江と対戦するのが智弁和歌山。19日に予定されていた初戦の宮崎商戦は、宮崎商が新型コロナウイルスの影響で出場辞退。今夏初めての試合は24日の高松商戦だった。


 打線は宮坂、大仲、角井、徳丸ら上位打線を中心に下位打線まで穴がない。特に4番の徳丸、7番の高嶋は長打が打てる。


 投手陣は1人に頼ることなく、分業制が成功しているチームと考えてもいいだろう。高松商戦で登板した3年の中西は8回と2/3を投げて145球、1失点と上出来だ。26日の石見智翠館戦では2年の塩路が6回無失点。そのあとを受けた高橋、武元も好投を見せた。

 

 近江には軸となる投手がいるが、それらが崩れれば智弁和歌山に勝機はある。智弁和歌山は投手の分散に成功していて、たとえ1人の投手がだめになっても「替え」がいる。打線は両校ともに強力であり、試合は投手にかかっているといっても過言ではないだろう。

 

 

大量得点狙える智弁学園―粘りを見せたい京都国際


準決勝第2試合に登場するのは智弁学園と京都国際だ。
 智弁学園は前川を中心とした打線に勢いがある。岡島は長打、単打ともに打てる打者で手ごわい。チームとして連打が多く、大量得点も狙える打線。一度勢いがつけばなかなか止められないような雰囲気を持っている。


 投手は3年の西村と小畠が中心。西村は3試合を投げて2失点。327球を投じており、球数は残り2試合で173球となる。小畠は130球を投げ、残り370球。球数には余裕がある。また2年の藤本も1試合ながら登板しており、投手事情は苦しくなさそうだ。


 京都国際の投手陣は森下が軸。2年の平野も5回を投げて無失点と期待がかかる。全試合で投げている森下は370球を投げており、残りは130球。平野に継投するのか、1試合に懸けるのか。試合展開によってこれは変わるが、果たして。


 打線は中川、辻井という3、4番のコンビが打線を引っ張る。比較的長打を打てる打者が多く、智弁学園に少し劣りはするが、粘りを見せられそう。

 

 智弁学園と京都国際の対戦ははっきり言って予想できない。ただ総合的に智弁学園に少し分があると予想する。しかしそこは一発勝負の高校野球。何が起こるかわからない。


4校には、ぜひとも負けたチームの分まで頑張ってもらいたい。

 

 

28日は準決勝の2試合が予定されている。

 

第1試合は近江―智弁和歌山
第2試合は智弁学園―京都国際。

 

29日・決勝は14時から行われる予定だ。

 

※球数は大会計

ベスト4確定!!準々決勝ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

 26日、第103回全国高等学校野球選手権大会13日目が開催され、ベスト4が出そろった。


第1試合 京都国際3―2敦賀気比

 

京都国際がサヨナラ勝ちでベスト4一番乗り。

 

0―0と両チーム無得点で迎えた8回表、敦賀気比は5番前川のタイムリーヒット、6番小西の犠牲フライで2点を先制し、均衡を破る。
このまま終われない京都国際はその裏、1死満塁のチャンスで3番の中川が押し出しの四球を選んで1点を返す。なおも満塁として4番の森下がファーストゴロを打つ間に2―2の同点に追いついた。


そして試合は9回に入り、京都国際は1死2塁のチャンスを作ると、8番の松下がライト前ヒットを放つ。チャンス拡大と思いきや、この打球をライトが痛恨のエラー。京都国際にとっては突然舞い込んだ出来事、敦賀気比にとってはあっけない形での終戦となった。

 

京都国際はベスト4一番乗り。1999年の創部以来、初めての優勝を目指して準決勝に臨む。

 

京都国際・小牧監督
「正直、ここまで来られるとは思っていなかった。森下(留大)、中川(勇斗)のバッテリーを中心に、3年生の『何が何でも勝ちたい、センバツの悔しさを晴らしたい』という思いの結集。ここまで来られるだけの実力はないです」(26日配信、スポーツ報知より)

 

敦賀気比・東監督
「選手は一生懸命やった。勝たせてやれなかった監督の責任は大きい」(26日配信、日刊スポーツより)


第2試合 智弁和歌山9―1石見智翠館

 

智弁和歌山が15安打9得点の大勝でベスト4。2000年以来の優勝を目指す。

 

初回に1点を先制した智弁和歌山は2回、7番高嶋がソロホームランを放って1点を追加、2―0とする。
智弁和歌山は4回にも1番宮坂・2番大仲の連続タイムリーヒットでリードを広げていく。その後も智弁和歌山は攻撃の手を緩めることなく、6回に3点、7回に2点を奪って大勝。準決勝に駒を進めた。

 

投げては塩路、高橋、武元のリレーで1失点。投打がかみ合った試合だった。

 

一方敗れた石見智翠館は、9回に1点を返すのみで、智弁和歌山にかなわなかった。

 

智弁和歌山・高嶋(2回のホームランについて)
「すごく気持ち良かったです」(26日配信、中日スポーツより)

 

石見智翠館・山崎琢

「後輩たちはこの悔しさを持って毎日の練習を頑張ってほしい」(26日配信、朝日新聞デジタルより)


第3試合 明徳義塾智弁学園

智弁学園が9回サヨナラ勝利で準決勝進出。
0ー0で迎えた4回、明徳義塾は2死満塁のチャンスで井上がスクイズを決めて1点を先制する。
すかさずその裏、智弁学園も1死2・3塁のチャンスで山下がタイムリーヒットを放ち、同点に追いつく。

試合はそのまま膠着状態に入り、迎えた9回、明徳義塾は代木がソロホームランを放って勝ち越しに成功する。
負けられない智弁学園はその裏、無死満塁のチャンスで山下が押し出しの死球を受けて2ー2の同点。そして岡島がサヨナラタイムリーヒットを放って勝利。ベスト4進出を決めた。

 

智弁学園・小坂監督

「今の3年生と頂点を目指してやってきた。決勝に行きたい」(26日配信、時事ドットコムより)

 

明徳義塾・馬淵監督
「そんなに体も大きくない。パワーも、スピードもない。よく頑張ってセンバツ出て、夏も甲子園に出てくれた。本当にご苦労さんと本心で言いたい」(25日配信、日刊スポーツより)


第4試合 近江7ー6神戸国際大付

 

 近江が激闘を制してサヨナラ勝ち。

近江は新野のホームランと相手の暴投などで4回終了後までにに3点を先制。そのまま逃げ切りを図る。

何が何でもベスト4に食い込みたい神戸国際大付は5回、4番西川がそのホームランを放って1点を返すと、6回には2番坂本がタイムリーヒットを放ってたちまち1点差まで追い上げる。

試合はその後、近江が7・8回に計3点を追加して6ー2と4点リード。このまま試合終了かと思いきや、9回に神戸国際大付は粘る。

9回表、神戸国際大付は2死1・3塁のチャンスで代打の夜久がタイムリーヒットを放ち1点、代打松尾がタイムリー2ベースヒットで1点、2死満塁として1番の関が同点となるタイムリーヒットを放ち、6ー6の同点とした。

 

そして9回裏、近江は1死1塁として7番の春山がサヨナラとなるタイムリーヒットを放って7ー6で勝利。近江が準決勝進出を決めた。

 

近江・多賀監督

「甲子園に来て選手の成長度ははかりしれない。勢いをぶつけるだけ」(26日配信、デイリースポーツより)

 

神戸国際大付・阪上

「将来はプロ野球選手になりたい」(26日配信、日刊スポーツより)

 


本日の試合後に準決勝の組み合わせ抽選があり、28日に行われる準決勝の対戦カードが決まった。
28日準決勝
①近江―智弁和歌山
智弁学園―京都国際


大会は27日が休養日となり、準決勝は28日に、決勝戦は29日に行われる。

 

ベスト8出そろう!!!3回戦2日目ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

 25日、第103回全国高等学校野球選手権大会12日目が開催された。この試合で今大会のベスト8が出そろった。準決勝に向けてしのぎを削る準々決勝は、26日に開催される。

 


第1試合 智弁学園7―1日本航空

 

智弁学園が終盤に得点を重ね、準々決勝進出。

 

智弁学園は初回、内野ゴロの間に1点を先制される。
逆転したい智弁学園は6回、内野ゴロと相手のエラーで2点を奪い、思わぬ形で逆転に成功する。また7回には相手ピッチャーのボークで1点を追加。そして9回には前川が2ランホームラン、植垣のタイムリーヒットでダメ押し。7―1で勝利した。

 

先発の小畠は9回1失点完投だった。

 

一方敗れた日本航空は、ボークやエラーなどで得点を奪われ、流れを失った。

 

智弁学園・垪和
「(監督から)お前が塁に出て、中軸に回せと言われていた。よかった」(25日配信、朝日新聞デジタルより)

 

日本航空・ヴァデルナ
「まだ決まっていないが、大学(進学)かなと思っている。高校で成長できたが、まだまだなのでもっと成長していきたい。(将来的には)プロを目指して頑張りたいです」(25日配信、東スポwebより)


第2試合 明徳義塾2―0松商学園

 

明徳義塾が接戦を制し、準々決勝進出。

 

明徳義塾は2回、ピッチャーの代木がソロホームランを放って先制する。明徳義塾は6回にも加藤がソロホームランを放って一発攻勢で勝利した。
投げては先発の代木が松商学園打線を完封し、準々決勝に向けて弾みをつけた。

 

一方敗れた松商学園は、明徳義塾・代木の前に散発3安打と抑えられ、甲子園を去ることになった。

 

明徳義塾・馬淵監督
「3回まで0に抑えろと言って送り出したが、きょうは代木に尽きる」
(25日配信、デイリースポーツより)

 

松商学園・足立監督
「自分たちの野球ができなかった」(25日配信、スポニチより)


第3試合 長崎商5―6神戸国際大付

 

神戸国際大付が延長10回サヨナラ勝ち。

 

初回、神戸国際大付は長崎商に2点を先制される。
すぐに追いつきたい神戸国際大付は2回、4番西川がソロホームランを放って1点差とする。
そして4回、神戸国際大付は1死1・3塁のチャンスで相手のフィルダースチョイスの間に2―2の同点。7回にも1死2・3塁のチャンスを作り、5番武村が逆転となる2点タイムリー2ベースヒットで4―2と勝ち越しに成功した。


ところが、長崎商は8回に4―4の同点に追いつき試合は延長戦へ。


10回表、長崎商は1番大坪がタイムリーヒットを放って勝ち越しに成功するが、10回裏、神戸国際大付は2死2・3塁のチャンスで4番西川がサヨナラとなるタイムリーヒットを放ち勝利。激闘を制し、準々決勝進出を決めた。

 

 

神戸国際大付・西川

「選抜で長打が打てず、トレーニングとバットを振り込んだ成果」(25日配信、毎日新聞の記事より)

 

長崎商・青山

「こんな最高のチームのキャプテンができて良かったです」(25日配信、西日本スポーツの記事より)


第4試合 近江7―4盛岡大付

近江が序盤のリードをそのままに相手を寄せつけず、準々決勝進出。

 

先制したい近江は初回、山口・明石のタイムリーヒットで2点を先制する。

その後は1点を追加し、相手にも2点を返されて3ー2と1点リードで中盤へ。

 

迎えた6回、近江は2死3塁のチャンスを作って横田がタイムリーヒットを放ち、4ー2と離しにかかる。そしてその後は7、8回に着実に追加点を加え、7ー4で勝利した。

 

 一方敗れた盛岡大付は、反撃が遅かった。

 

近江・多賀監督

「明日も選手たちはやってくれると思う。私も自信を持って采配をしたい」(25日配信、東スポwebより)

 

盛岡大付渡辺翔

「1回からでもいけるように準備はしていました。状態は良かったと思いますが、心と体のバランスがうまくいかなくて、ボールが真ん中に集まってしまいました」(25日配信、スポーツ報知の記事より)

 

 

今日の試合後に抽選が行われ、準々決勝第3、第4試合の組み合わせは以下のようになった。

 

13日目

智弁学園明徳義塾

④近江ー神戸国際大付

 

26日は準々決勝。ベスト4が出そろう。

 

 26日、大会13日目・準々決勝

①京都国際ー敦賀気比

石見智翠館智弁和歌山

智弁学園明徳義塾

④近江ー神戸国際大付

ベスト16の顔ぶれは?3回戦1日目ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

24日、第103回全国高等学校野球選手権大会11日目が開催された。大会は今日から3回戦となり、各校はベスト8を目指して戦うことになる。

 

第1試合 二松学舎大付4―6京都国際

 

京都国際が延長戦の末、逆転勝利でベスト16一番乗り。

京都国際は初回、二松学舎大付に1点を先制されるが、5回に6番・ピッチャーの森下が同点となるソロホームランを放って1―1とする。

 

逆転したい京都国際は6回、1死1塁のチャンスで3番の中川が逆転2ランホームラン、続いて4番の辻井もソロホームランを放ち、4―1とリードを広げた。その後京都国際は9回、二松学舎大付に3点を返され、今大会初の延長戦に突入。


 延長10回表、京都国際は四球などで2死1塁のチャンスを作り、6番森下がレフトオーバーのタイムリー3ベースヒットを放ち、逆転。さらに悪送球の間に森下も生還。6―4と大きな2点が入った。

 そして10回裏、京都国際は二松学舎大付のバッターを3人で打ち取り、ゲームセット。京都国際が逆転勝利した。

 

一方敗れた二松学舎大付は、延長戦にもつれた末の敗戦。ベスト16とはならなかった。

 

 京都国際・山口

「粘り強く戦うことができた。全国制覇を目標にやってきたので、通過点と思って次の試合も勝ちたい」(24日配信、産経新聞より)

 

二松学舎大付・市原監督

「よく粘ってくれた。あのホームランでチームが1つになり、最後の1イニングが本当に楽しい時間だった」(24日配信、日刊スポーツより)

 

 

第2試合 智弁和歌山5―3高松商

 

智弁和歌山が、ブランクを感じさせない試合運びでベスト16進出。

 

智弁和歌山は3回、1死1・3塁のチャンスを作ると、3番角井のタイムリーヒット、4番徳丸のタイムリー2ベースヒットなどで3点を先制する。5回にも1点を追加し4―0とする。高松商も負けじと6回に1点、9回に3点を返すものの、及ばず。智弁和歌山がベスト16を決めた。

 

投げては先発の中西が8回途中1失点。試合を作る投球を見せた。

 

一方敗れた高松商は、智弁和歌山に何とか食らいついたものの、反撃が遅かった。

 

智弁和歌山・中西

「最終回は自分のミスで点を取られてしまった。そこまでは全力で投げて1点で抑えられたのは野手のおかげ」(24日配信、日刊スポーツより)

 

高松商・山崎

「勝ちたかったけど満足感の方が強いです。香川大会でも逆転劇をしていたので、たくさん応援されてましたし、本当に楽しかったし夢のような時間でした」(KSB瀬戸内海放送配信の記事より)


第3試合 三重―敦賀気比

 
敦賀気比が序盤のリードを保ったまま勝利し、ベスト16進出。

 

敦賀気比は初回、無死満塁のチャンスを作ると、4番・上加世田のタイムリーヒット、相手のエラーなどで一挙5点を先制する。
攻撃の手を緩めない敦賀気比は2回、6番・小西のタイムリー2ベースヒットで6-0とリードを広げ、三重に3点差まで詰め寄られるものの勝利した。
先発の本田は9回完投勝利だった。

 

一方敗れた三重は、先発の上山が1回5失点と誤算だった。

 

敦賀気比・上加世田

(先制タイムリーについて)「打ったところがたまたまいいところだった」 

(24日配信、デイリースポーツより)

 

三重・上山

「甲子園で1球の怖さ、初回の立ち上がりで勝負が決まることを学んだ。来年、ここに帰ってこられるように頑張りたい」(24日配信、スポーツ報知の記事より)

 

第4試合 石見智翠館5ー4日大山形

 

石見智翠館がサヨナラ勝利でベスト16進出。

 

石見智翠館は初回、日大山形に1点を先制される。

追いつきたい石見智翠館は4回、7番山崎のタイムリーで同点に追いつく。

そのあと石見智翠館は6回に逆転するものの、日大山形も7回に3点を追加して4ー4のまま9回へ。

 

9回表、日大山形は無得点で攻撃を終える。

9回裏、石見智翠館は四球と2ベースヒットで1死2・3塁のチャンスを作ると、8番今泉がサヨナラタイムリーヒットを放ってサヨナラ勝利した。

 

石見智翠館・山崎琢

「やってきたことを変えずに、打者としっかり勝負をして、勝負を楽しみたい」

 (24日配信、日刊スポーツより)

 

日大山形・滝口

「試合の後半にいく準備はしていたのですが、ボールが先行して視野が狭くなって…。本当に自分が情けないというか、そういう気持ちです」(24日配信、スポーツ報知より)

 

日本高野連によると試合後に抽選を行った結果、準々決勝第1・第2試合は以下の通り開催する。

 

13日①京都国際ー敦賀気比

石見智翠館智弁和歌山

 

明日は4試合を予定しており、明日でベスト8が出そろう。

 

※何回か勘違いをしておりました。

25日で出揃うのは「ベスト8」でした。お詫びして訂正いたします。

 

第74回秋季北海道高等学校野球大会釧根支部予選組み合わせ

 来年春の選抜高等学校野球大会センバツ高校野球)への参考となる、第74回秋季北海道高等学校野球大会釧根支部予選大会の組み合わせ抽選会が24日、ウインドヒルひがし北海道スタジアム会議室で行われた。
 予選大会は9月7日から始まり、決勝戦は9月12日を予定。優勝校は10月1日から札幌円山・麻生球場で開かれる全道大会に出場する。

 

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ベスト16出そろう!!!夏の甲子園10日目(1試合)ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

第103回全国高等学校野球選手権大会10日目が23日、開催された。この試合で今大会のベスト16が出そろった。

 

近江6ー4大阪桐蔭

 

近江が逆転勝ちでベスト16進出。

2回までに大阪桐蔭に4点を先制された近江は3回、2番西山のタイムリーヒットで1点を返すと、4回には5番新野のソロホームランで2点差に迫る。

5回にも1点を返し、迎えた7回、2死1・2塁のチャンスで5番新野がタイムリーヒットを放って同点に追いつく。そして8回に途中出場の3番・山口がタイムリー2ベースヒットを放ってとうとう逆転。6ー4とした。

 

近江先発の山田は6回4失点。2番手の岩佐は大阪桐蔭打線を3回無失点に抑えた。

 

一方敗れた大阪桐蔭は、先制したものの、それ以降はあと一打が出ず。8回の継投に失敗し、ベスト16進出はならなかった。

 

 

近江・多賀監督

逆転勝利について「実感はわかない」と話し、0-4からの逆転は「記憶にない」ようだ。

ポイントは「山田がどこまで立ち直れるか」だった。2回までに4失点したものの、3、4、5回は無失点だった。監督としてはこのあたりで岩佐に交代しようと考えていたというが、「4回くらいまでに調子が上がってきた」ため、続投させた。

 

スクイズで返した1点目。4点ビハインドで戦うのは厳しく、「まだやれる」という気持ちを持たせるために1点ずつ着実に返していった。

 

最後には、「彼らを信じて、次の試合にも臨んでいきたい」と力強く語った。

 

近江・山口(逆転のタイムリー2ベースヒット)

「あの打席は自分を信じて振りぬいた」

 

大阪桐蔭・西谷監督

「いい入りができたのでどんどん攻めていきたかった」「山田投手のピッチングの切り替えに対応できなかった」。

「近江にこちらがやるべき野球をされてしまいました」と悔しそうに話した。

 

 

この試合が終了したことで、今大会のベスト16が出そろった。

以下、ベスト16を紹介する。

 

8月24日(第11日)

二松学舎大付ー京都国際

智弁和歌山高松商

③三重ー敦賀気比

石見智翠館日大山形

 

8月25日(第12日)

日本航空智弁学園

松商学園明徳義塾

神戸国際大付ー長崎商

盛岡大付ー近江

 

明日は4試合を予定している。

 

 

 

夏の甲子園9日目(4試合)ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

第103回全国高等学校野球選手権大会9日目が22日、予定通り開催された。

少しずつベスト16が出揃い始めている。準々決勝の顔ぶれを早く見てみたい。

 

第1試合 名桜2ー8明徳義塾

 

明徳義塾が後半に得点を重ね、3回戦進出。

0ー0で迎えた3回、明徳は3番森松のタイムリーヒットで先制する。

2ー0と2点リードして迎えた7回、3つのフォアボールで1死満塁とすると、トリプルスチールなどで3点を追加。9回にも3点を加えて8ー2と6点リードで試合を終えた。

 

先発の代木は5回1失点。2番手の吉村も4回1失点だった。

 

一方敗れた名桜は、先発の風間が相手打線の粘りにあい、球数を消費。

1回終了時に25球、2回に46球、3回75球、4回94球、そして5回終了時には118球と球数を費やした。

 

明徳義塾・馬淵監督

「とにかく風間君をマウンドから早く降ろすんだということで、2ストライク取られてからでも食いついていきましたよね。あのファールボールとかそういうのがものすごく大きかったんじゃないかと思います」(22日、スポニチの配信記事より)

 

名桜・風間

真っすぐだけでは勝てない。変化球で空振りやストライクが取れるように精度を上げていかないといけない。ただ、こうやって大舞台でできたのはうれしいし、自分のピッチングも少しは見せれたかなと思う」(22日、東スポWEBの配信記事より)

 

第2試合 神戸国際大付4ー3高川学園

 

神戸国際大付が逆転勝ち。

神戸国際大付は初回、3番阪上の2ランホームランで先制する。しかし、高川学園も5回に同点に追いつくものの、7回に能登原・阪上のタイムリーヒットで逆転に成功し、そのまま逃げ切った。

先発の阪上は打って投げての大活躍だった。

 

一方敗れた高川学園は、チャンスで一本が出なかった。

 

神戸国際大付・阪上

ホームランについて「逆風だったので、入ったらいいなと思った。びっくりした」。(22日、中日スポーツ配信の記事より)

 

高川学園・河野

「夢の舞台で思い切って試合ができたので、そこは悔いはない」(22日、スポーツ報知の配信記事より)

 

第3試合 長崎商6ー2専大松戸

 

 長崎商が快勝でベスト16進出。

長崎商は2ー0と2点リードして迎えた5回、5番城戸・6番松井・7番鬼塚の連続タイムリーヒットで5ー0とリードを広げた。

 

先発の城戸は5回2失点。2番手の田村は4回を投げて無失点だった。

 

一方敗れた専大松戸は、ランナーを出すものの、進められず。1点が遠かった。

 

長崎商・青山

「過去のベスト4の記録を塗り替えるために甲子園に来ました。次も食らいついていけば勝機はあると思います」(22日、西日本スポーツの配信記事より)

 

専大松戸・吉岡

「春あれだけ悔しい思いをして戻ってきた場所。最後は泣いて終わりたくなかった」(22日、千葉日報の配信記事より)

 

 

第4試合 盛岡大付4ー0沖縄尚学

盛岡大付が完封勝ちで ベスト16進出。

盛岡大付は4回、4番小針・6番平内のタイムリーヒットで先制する。

8回にも2本のホームランで追加点をあげた盛岡大付は、4ー0とリードを広げてそのまま勝利した。

 

先発の渡辺は沖縄尚学打線を完封した。

 

一方敗れた沖縄尚学は、盛岡大付先発の渡辺からヒット1本しか打てず、惨敗だった。

 

盛岡大付・渡辺

「甲子園という舞台に来て緊張よりも喜びや楽しさの方が勝っていて、プラスのことだけを考えて投げられていることがつながっている」(22日、日刊スポーツの配信記事より)

 

沖縄尚学・比嘉監督

「最後まで打線が対応できず、スピード差と高低で的を外され続けました。残念です」

(22日、西日本スポーツの配信記事より)

 

23日は1試合を予定している。

 

夏の甲子園8日目(4試合)ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

第103回全国高等学校野球選手権大会8日目が21日、予定通り開催された。

この日の天候不良はなく、4試合はスムーズに進んだ。

 

 

第1試合 石見智翠館4ー3聖愛

 

石見智翠館が逃げ切り勝利。

1回に2点を先制された石見は3回、上のレフト前タイムリー2ベースヒットで2点を返して2ー2の同点とする。そして8回には宮本が2ランホームランを放って勝ち越し。そのまま逃げ切った。

先発の山崎は9回完投。

 

一方敗れた聖愛は、初回に先制したものの、リードを守り切れなかった。

 

石見・豊泉監督

ヴァデルナに打球が直撃。「大丈夫だと思っていた。予選でもそういうことはあった」(8月22日、日刊スポーツより)

 

新田・古和田

「次のステージへ進むにつれて二流、三流ではいけない。一流を目指してやっていきたいです」(8月21日配信、スポーツ報知より)

 

第2試合 日大山形4-3浦和学院

 

日大山形が接戦を制した。

初回に2点を先制された日大山形は1回裏、佐藤・塩野のタイムリーヒットで2ー2の同点とする。

さらに日大山形は3回、佐藤・梅津のタイムリーヒットで逆転に成功。浦和学院に1点を返されるものの、そのまま勝利した。

 

一方敗れた浦和学院は、あと一打が出なかった。

 

 

日大山形・佐藤

「室内練習が多く続いたが、できることはやってきたので、しっかり準備することができた」(22日、スポニチの配信記事より)

 

浦和学院・森監督(30年間の監督生活に幕を下ろす)

「甲子園に導いてくれた選手には感謝しかない」(22日、埼玉新聞の配信記事より)

 

第3試合 日本航空5ー3新田

 

日本航空が守り勝ち。

日本航空は4回、和田・ヴァデルナのタイムリーヒットで3点を先制する。5回には塚田のタイムリー、7回には相手のエラーなどが絡んで1点を追加。5ー3で勝利した。

先発のヴァデルナは完投。打球を体に受けるも、負けじと投げ切った。

 

一方敗れた新田は、反撃が遅かった。

 

日本航空・ヴァデルナ

「立ち上がりは前回よりも良かった」。完投に「結構疲れました」。(22日、高校野球ドットコムの配信記事より)

 

新田・古和田

「甲子園の舞台で1勝することができたのは、新田の新しい歴史を作れたと思う」(22日、日刊スポーツの配信記事より)

 

 

 

第4試合 横浜0ー5智弁学園

 

智弁学園が快勝した。

両チーム無得点で迎えた4回、智弁学園は前川の2点タイムリーヒットなどで3点を先制する。さらに6回には前川が2ランホームランで追加点。5ー0とリードを広げた。

先発の西村は8回無失点。横浜打線を無失点に抑えた。

 

一方敗れた横浜は、守備の不安定さが露呈。攻守に精彩を欠いた。

 

智弁学園・前川

「選抜で『バックスクリーンに打つ』と監督に言っていましたが、それが選抜ではできていなかったので、今日打てて良かったです」(22日、高校野球ドットコムの配信記事より)

 

横浜・金井

「甲子園での悔しさは、甲子園でしか晴らせないと思う。自分がなれなかった横浜高校の大きなエースになってほしい」(22日、スポーツ報知の配信記事より)

 

 

 

9日目は4試合を予定している。

 

夏の甲子園7日目(4試合)ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー

第103回全国高等学校野球選手権大会7日目が20日、予定通り開催された。

第1試合は天候不良が予想されたため、開始時間を8時から9時へと変更。それぞれの試合時間も変更となった。

 

第1試合 近江8ー2日大東北

投打がかみ合った近江が初戦突破。

初回に相手のエラーで先制した近江は2回、島滝の2ランホームランで3ー0とリードを広げると、7回には新野・島滝・横田のタイムリーで一挙3点を奪うなどした。

 

先発の山田は5回2失点。2番手の岩佐が4回を7奪三振の力投。投打がかみ合った。

一方敗れた日大東北は、相手投手陣を打ち崩せなかった。

 

近江・多賀監督

先発の山田について「勝ちにこだわるピッチングをしてくれて、思い通りに試合に入れた。(キャッチャーの)島滝も配球面で良かった」と語った。

守備については「バッテリーがしっかりしているところが守りにもつながっている」とバッテリーを絶賛した。

 

日大東北・宗像監督

エースの吉田については「打球が当たった直後から腫れがあった」といい、野手としても試合に出られない状態だったことを明かした。

「でも代わって出場した選手たちが持ち味を出してくれた」と選手たちをたたえ、「度重なる順延を経験し、監督としても選手たちの気持ちを維持するのが難しかった」と異例の大会を振り返った。

 

 

第2試合 西日本短大付0ー2二松学舎大付

二松学舎大付が接戦をものにした。

0ー0で迎えた6回、二松学舎大付は相手のエラーなどでチャンスを作ると、浅野がタイムリーヒットを放って先制する。続いて丸山がセンター前タイムリーヒットを放ち、2-0としてそのまま逃げ切った。

 

先発の秋山は9回無失点完封だった。

一方敗れた西日本短大付は、ランナーを出すものの、あと一本が出なかった。 

 

二松学舎大付・市原監督

試合は投手戦。ベンチは投手戦を覚悟していたようで「選手たちには点を取りたいと思うな、我慢比べだ」と話していたという。

先制点については「その前に秋山がピンチを切り抜けていたので、こっちに流れが来るのかなと思っていた」と話した。

なかなかヒットが出る状況ではなく、4番の関にもバントを命じた。「ヒットじゃなくても点数が取れれば」その執念が勝利を呼び込んだ。

 

西日本短大付・西村監督

秋山は「噂通りの良いピッチャーだった」と話し、「ピンチの時にはギアを上げてきて、あと一本が打てなかった」と完敗だった。

 

第3試合 樟南0ー2三重

 

三重が逃げきり勝ち。

三重は2回、7番宝田の犠牲フライで1-0と先制する。4回には1死2塁のチャンスを作ると、8番上山がタイムリーヒットを放った2-0としてそのまま逃げ切った。

 

先発の上山は9回無失点で完封勝利。次の試合も期待大だ。

一方敗れた樟南は、チャンスを生かせなかった。

 

三重・沖田監督

投手陣については「上山の調子がよさそうだったので、行けるところまで」と考えていたようで、「その結果完封してくれた」と話した。期間が空いた中での試合。「要所を締めるピッチングで粘り強く投げてくれた」とも語り、絶賛だった。

また追加点が取れなかった攻撃については「西田投手は予選から四死球が少なく、変化球も使うのでロースコアの展開を予想していた」としながらも、「序盤に先制できたのがおおきかった」と話した。

 

樟南・山之口監督

「チャンスを作ったのにあと一本が出なかった」と残念そうな表情で語った。

「思った以上に上山投手の球威があった。その球を打てなかった」

先発の西田については「力んだが緩急をつけて素晴らしいピッチングをしてくれた」と称賛していた。

 

第4試合 日本文理6ー8敦賀気比

 

敦賀気比が乱打戦を制した。

初回に先制した敦賀気比は2回、1番東・2番沼田のタイムリーヒットなど打者一巡の攻撃で一挙5点を奪って6-0とリードを広げる。

日本文理も徐々に差を詰め、8回終了時には8ー4と4点差まで迫る。9回、日本文理は2点を加えて2点差まで迫ったが万事休す。悔しい敗戦となった。

 

敦賀気比・東監督

まず「(試合の)間隔があいて調整が難しかった。ピッチャーが特に心配だった」と話し始めた。

また「県大会から期間があいていて、実戦感覚が保てなかったので心配はあったが、打線はよく頑張ってくれた」と評価した。

6回の投手交代については「フォアボールが多くなってきて打たれるケースが増えてきたので」交代したという。「次の登板では修正してくれるはずです」とフォローも忘れなかった。

 

日本文理・鈴木監督

「2回の流れを止められなかった」と悔しそうに話した。

最終盤の粘りについては「見えない力を味方にしてきた。それを最後に出せた」と満足そうに話していた。

 

 

明日は4試合を予定している。

ようやく1日に4試合開催できた。これがこのまま続けばいいが……と思う。