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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

【高市外しはダメ】公平が無理なら討論会を開くなー小林英介の放言硬論

9月29日投開票の自民党総裁選挙。17日に告示されてから候補者たちは大忙しだ。

17日には演説会、共同記者会見を行い、18日は日本記者クラブ主催の討論会が開かれたのはご承知の通りだ。

 

ところが、18日開催の討論会において、候補者たちの「公平性」が問題となっているのだ。

 

選挙というものは、公平に行わなければならない。誰か1人の候補に偏った放送はもとより、特定の候補を応援する地上波番組があるのであれば、少々首をかしげる。それは候補者への質問も同じだ。誰か1人の候補にだけ質問し、他候補には一切質問しない、させないことは言語道断。公平性などなくなってしまう。

 

今回の総裁選討論会では、この「誰か1人の候補にだけ質問し、他候補には一切質問しない、させないこと」と同じような現象が起きた。高市早苗候補・野田聖子候補への質問が少なかったのだ。いや、ほとんどなかったに等しい。

 

私が見た感覚では

河野候補>岸田候補>野田候補>高市候補

といった順で、質問数が少なかったように思う。

 

では、なぜ高市候補は虐げられているような扱いを受けるのだろうか。理由は様々あると思われる。そのうちの一つを紹介しよう。

高市候補は出馬会見でNHK改革に着手すると明言している。総務大臣時代に打ち出したNHK改革を、総理大臣に就任してから実行に移す可能性がある。もしNHK改革が成功したら、次の標的は民放だろう。出馬会見で「放送波」について言及したこともあり、テレビにとっては「敵」なのだ。

 

またその改革が成功すれば次は新聞...?となる可能性もなきにしもあらず。「特に最近、報道の質が問われている新聞・テレビをはじめとしたマスコミへメスが入れられるかも」と考えている人もいるかもしれない。高市候補はそれを実行する勢いがある。

 

自民党の派閥内で「誰々潰し」という動きがみられたように、社会は残酷だ。「役人は潰し合いで生きていくんだ。誰かを蹴落としてでも上に行くんだ」公務員時代、とある人に教えてもらった。でもこの認識が公務員全体に渦巻いているわけではなかろう。

 

話が脱線してしまったが、とにかく「公平性」を担保できないのならば、討論会を開いてはいけない。担保できないのにどうして討論会を開いたのか。見切り発車なのか。気にしなかったのか。

 

そしてもう一度マスコミ各社は考え直すべきだ。「公平な選挙」とは何なのか。「政治」とは何なのか。「報道」とは何なのか。マスコミは「どうあるべき」なのか。自省を促し、文章の締めとしたい。