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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

球数制限はあり?なし?考察

まず、今日の記事は少し堅い記事になることをお許しください。タイトルにあるように、この問題は慎重に考 えることであり、「一選手の野球人生を終わらせてしまう可能性があるかもしれない」と考 えてほしいという私からの願いも込められています。


高校野球、特に夏の全国高等学校野球選手権大会(以下甲子園)いわゆる「甲子園」は、伝統の ある大会として戦時中を除き、開催されています。ちなみに今年の甲子園は大阪の履正社高 校が石川の星陵高校を破り、初優勝。私もめっちゃ見てました。スコアつけながら。


話題は変わりますが、昨年の甲子園を皆さんは覚えていますか。世の中?は「金農フィー バー」が吹き荒れていました。

 

秋田県代表として甲子園に出場した金足(かなあし、と呼ぶ。地名)農業高校が勝利を重 ね、103年ぶりに決勝進出を決めるなど話題を独占しました。

マスコミも一斉に報道。「吉 田吉田吉田」と騒ぎ、私はあまりいい気持ちはしませんでした。他にも良い選手はいるのに。

ただ、吉田投手は素晴らしい投手であることに変わりはありません。だってあんなすごいフ ォーシームを見たら、惚れ惚れしちゃいますよ?

 


この「金農フィーバー」。いくつかの問題が浮き彫りになりました。
その中でも今回この記事で扱うのは吉田投手の球数問題です。そこに主眼を置いていこ うと思います。


当時3年の金足農業高校吉田輝星投手(現北海道日本ハムファイターズ)は秋田県大会 で計636球(5試合)、甲子園では881球(6試合)を投げ、決勝の大阪桐蔭戦で途中 降板するまでほぼ一人で試合を投げ抜きました。

過去にも松坂大輔(横浜・現西武)、斎藤 佑樹(早稲田実業・現日本ハム)らが常識から考えておかしい球数を投げていましたが、私 としてはようやく球数制限の議論が始まってくれて、大変良かったと思っています。


では、球数制限とはどのような内容なのか。ざっくりお伝えしますが


「チームとして3連戦は回避」
「1週間に500球以内」
「3年間は試行期間で強制力は無い」
 

「導入が開始されるのは2020年の選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)から」

 

この4点が重要になると思われます。 ところで、このような高野連(日本高等学校野球連盟)の発表に対して、読者の皆さんはど のような印象を抱くでしょうか?


「おお!前進した!!」なのか

「こんなことで何にも変わらないよ」なのか。

それとも「こ の問題は解決できない」なのか。

 

色々な意見が出てくると考えられるでしょう。
そこで、私自身の整理も込めて、メリット・デメリットを挙げてみた いと思います。

 

<メリット>


・3年間の試行期間があり、沢山の猶予(勉強期間)がある。

・2020年のセンバツからいきなり導入されるため、試合を見る人からすればいい勉強に なる。
・負担はいくらか軽くなる。
・部員の多いチームが有利。(私立など)


<デメリット>

・試行期間だからと言って、全く制限などを気にせずに投げさせる指導者が出てくる可能性 がある。
・2020年のセンバツから導入されるため、急に準備をしなければならない。

・そもそも、こんなルールを決めたところで何も意味が無い。

・部員が少ないチームはどうするのか。
・一人で投げ抜くというドラマが失われる。


メリット・デメリットを挙げてみました。 デメリットの「そもそも、こんなルールを決めたところで何も意味が無い」........ 今までの議論をすべてなかったことにする大変怖い(?)言葉ですね。

 

この球数制限は試行期間を経て、本物の球数制限となり、将来に活用されると考えられます が、すべては試行期間の結果によります。ヒアリングを行い、その結果をどうフィードバッ クするのか。それは高野連の腕の見せ所であると思います。


では、そもそもなぜ球数制限の議論は進まなかったのでしょうか。

高野連

「導入するならば、全国一斉に導入するべき」

有識者会議を開催するから、ちょ っと待って」 との立場でした。


全国でも先駆けて色々な改革を進めている新潟県高野連が、独自に球数制限を実施しよ うとしたにも関わらず、高野連が「待った」をかけたのにもこのような理由があると思われ ます。

それに加え、高野連は日本の高校野球のトップであるため、下手なことはできないと いう気持ちも見え隠れしますが....


このようにして議論、決定した球数制限。前述しましたが、導入されるのは2020年。 来年のセンバツ高校野球からとなります。
センバツに関する記事は2020年の1月から2月の間にアップする予定です。 来年は2月15日からプロ野球のオープン戦が開幕するため、それまでには書き終える予 定です。私の転職活動にもよりますが..... 頑張ります。

 


今回の記事は、珍しく少し長めの記事になりましたが、どうでしたか? 今後、少しずつ文字数を増やしたいと思ってます。 では今日の記事はここまで。