ベスト4確定!!準々決勝ー第103回全国高等学校野球選手権大会ー
26日、第103回全国高等学校野球選手権大会13日目が開催され、ベスト4が出そろった。
第1試合 京都国際3―2敦賀気比
京都国際がサヨナラ勝ちでベスト4一番乗り。
0―0と両チーム無得点で迎えた8回表、敦賀気比は5番前川のタイムリーヒット、6番小西の犠牲フライで2点を先制し、均衡を破る。
このまま終われない京都国際はその裏、1死満塁のチャンスで3番の中川が押し出しの四球を選んで1点を返す。なおも満塁として4番の森下がファーストゴロを打つ間に2―2の同点に追いついた。
そして試合は9回に入り、京都国際は1死2塁のチャンスを作ると、8番の松下がライト前ヒットを放つ。チャンス拡大と思いきや、この打球をライトが痛恨のエラー。京都国際にとっては突然舞い込んだ出来事、敦賀気比にとってはあっけない形での終戦となった。
京都国際はベスト4一番乗り。1999年の創部以来、初めての優勝を目指して準決勝に臨む。
京都国際・小牧監督
「正直、ここまで来られるとは思っていなかった。森下(留大)、中川(勇斗)のバッテリーを中心に、3年生の『何が何でも勝ちたい、センバツの悔しさを晴らしたい』という思いの結集。ここまで来られるだけの実力はないです」(26日配信、スポーツ報知より)
敦賀気比・東監督
「選手は一生懸命やった。勝たせてやれなかった監督の責任は大きい」(26日配信、日刊スポーツより)
第2試合 智弁和歌山9―1石見智翠館
智弁和歌山が15安打9得点の大勝でベスト4。2000年以来の優勝を目指す。
初回に1点を先制した智弁和歌山は2回、7番高嶋がソロホームランを放って1点を追加、2―0とする。
智弁和歌山は4回にも1番宮坂・2番大仲の連続タイムリーヒットでリードを広げていく。その後も智弁和歌山は攻撃の手を緩めることなく、6回に3点、7回に2点を奪って大勝。準決勝に駒を進めた。
投げては塩路、高橋、武元のリレーで1失点。投打がかみ合った試合だった。
一方敗れた石見智翠館は、9回に1点を返すのみで、智弁和歌山にかなわなかった。
智弁和歌山・高嶋(2回のホームランについて)
「すごく気持ち良かったです」(26日配信、中日スポーツより)
石見智翠館・山崎琢
「後輩たちはこの悔しさを持って毎日の練習を頑張ってほしい」(26日配信、朝日新聞デジタルより)
第3試合 明徳義塾―智弁学園
智弁学園が9回サヨナラ勝利で準決勝進出。
0ー0で迎えた4回、明徳義塾は2死満塁のチャンスで井上がスクイズを決めて1点を先制する。
すかさずその裏、智弁学園も1死2・3塁のチャンスで山下がタイムリーヒットを放ち、同点に追いつく。
試合はそのまま膠着状態に入り、迎えた9回、明徳義塾は代木がソロホームランを放って勝ち越しに成功する。
負けられない智弁学園はその裏、無死満塁のチャンスで山下が押し出しの死球を受けて2ー2の同点。そして岡島がサヨナラタイムリーヒットを放って勝利。ベスト4進出を決めた。
智弁学園・小坂監督
「今の3年生と頂点を目指してやってきた。決勝に行きたい」(26日配信、時事ドットコムより)
明徳義塾・馬淵監督
「そんなに体も大きくない。パワーも、スピードもない。よく頑張ってセンバツ出て、夏も甲子園に出てくれた。本当にご苦労さんと本心で言いたい」(25日配信、日刊スポーツより)
第4試合 近江7ー6神戸国際大付
近江が激闘を制してサヨナラ勝ち。
近江は新野のホームランと相手の暴投などで4回終了後までにに3点を先制。そのまま逃げ切りを図る。
何が何でもベスト4に食い込みたい神戸国際大付は5回、4番西川がそのホームランを放って1点を返すと、6回には2番坂本がタイムリーヒットを放ってたちまち1点差まで追い上げる。
試合はその後、近江が7・8回に計3点を追加して6ー2と4点リード。このまま試合終了かと思いきや、9回に神戸国際大付は粘る。
9回表、神戸国際大付は2死1・3塁のチャンスで代打の夜久がタイムリーヒットを放ち1点、代打松尾がタイムリー2ベースヒットで1点、2死満塁として1番の関が同点となるタイムリーヒットを放ち、6ー6の同点とした。
そして9回裏、近江は1死1塁として7番の春山がサヨナラとなるタイムリーヒットを放って7ー6で勝利。近江が準決勝進出を決めた。
近江・多賀監督
「甲子園に来て選手の成長度ははかりしれない。勢いをぶつけるだけ」(26日配信、デイリースポーツより)
神戸国際大付・阪上
「将来はプロ野球選手になりたい」(26日配信、日刊スポーツより)
本日の試合後に準決勝の組み合わせ抽選があり、28日に行われる準決勝の対戦カードが決まった。
28日準決勝
①近江―智弁和歌山
②智弁学園―京都国際
大会は27日が休養日となり、準決勝は28日に、決勝戦は29日に行われる。