ワンポイントリリーフの廃止
ワンポイントリリーフ。 野球が好きな人は絶対に聞いたことがあるかもしれません。
MLBは今月 11 日、来シーズンよりワンポイントリリーフを禁止すると発表した。 投手は原則「打者 3 人以上/イニングが終わるまで」投げなきゃならないってことなんです。
じゃあなんでそんなルールが決まったのか。それは、MLBが求めている試合時間の短縮にあります。
投球は 20 秒以内にという「ピッチクロック」がその最たる例。 今は導入を目指している段階で、本格導入には至ってはいません。
20 秒以内に投球をしなけれ ば 1 ボールが加算され、打者も 15 秒以内に打席に入っていない時は 1 ストライクが加算さ れるというルール。
もしMLBがこれらのルールを導入するとなれば、NPBも導入するかもしれない。 心配、懸念、期待。色々な声が聞こえてきてもおかしくはないでしょう。
話をもとに戻しましょう。
ワンポイントリリーフを簡単に説明するとすれば、「特定打者専用投手」か。
例えば左打者に対して、比較的有利と「言われている」のが左投手。その逆もしかり。
NPBの最近のワンポイントリリーフに長けている選手を私が挙げるとすれば 楽天の高梨雄平・巨人を戦力外になった森福允彦。過去では遠山奬志などが挙げられます。
この 3 人に共通しているのは、全員サウスポー(左投げ)であること。
高梨はゆったり足を上げるフォームから。
森福は打者に背中を見せるようなフォームから。
遠山はフォームに特徴はあまりないと感じますが、起用法に特徴がありました。
1999 年から 2001 年にかけて、阪神タイガースの監督を務めていたのは野村克也(以下ノ ムさん)です。
ノムさんは 99 年から 2000 年にかけて、同じく阪神に所属していた右横 手投げ(サイドスロー)の葛西稔と共に、奇妙な?継投を行いました。
例えば、相手打者が右打者であれば左の遠山。相手が左打者に代われば、遠山をファースト に守らせて右の葛西を登板させました。
また相手打者が右打者に代われば遠山、左打者であれば 葛西......といった具合に継投を続けました。
この継投は「遠山・葛西スペシャル」と呼ばれ(他 にも呼ばれ方はいくつかあった)、印象に残る野球のワンシーンになっているという人も多 いかもしれませんね。
ワンポイントリリーフが禁止ということになると、これらのシーンはこれから見ることが できなくなります。
ここぞといった場面でワンポイントを送り、何としてでもこの打者を抑える。
監督と監督の腹の探り合いであり、頭脳と頭脳のぶつかり合いでもあります。
野球において「間」は大切なもの。投手交代の間に打者はどのようなことを考え、投手に向かっていくのか。投手は心をどう保ち、マウンドに向かうのか。
いちいちこういうことを考 えるのはもう終わりということなのでしょうか。
私はワンポイントの廃止に反対です。
これでいいと思うんですが。
「MLBに勝つには、NPBがMLBと同じルールを採用し、ルール面から追いつくべきだ」
言っていることは分からなくはないです....
はっきり言ってしまうとルール面だけではMLB に勝てる訳が無い。
ルールルールうるさいと考えてしまうのは私だけでしょうか?
精神力、技術力、体力..... 全てがうまくかみ合い、大きな力を生むことができるならば、どんないばらの道でも突き進 むことができる。それが私の考えです。
今日本球界に必要なのはルールではない(高校野球などは例外だよ。)と私は思います。
記事を書いていたら寒くなってきました。
風邪ひいたかな。
では。
球数制限についての記事はこちら↓
https://chimatabaseball.hatenablog.com/entry/2019/12/12/105120
オープン戦全日程はこちら↓
https://chimatabaseball.hatenablog.com/entry/2019/12/10/155736