「万歳」できるなら、プロ野球の応援もできるじゃん
10月31日、衆院議員選挙が投開票され、与党の自民公明両党が過半数を維持し、事実上の勝利を収めた。
選挙で当選確実との情報が出ると、候補者たちはそれをお祝いして「万歳」と叫ぶ。万歳三唱という言葉があり、この万歳を3回やるのが恒例となっている。ただし2011年の東日本大震災後の選挙では、万歳は自粛された。
さて、この万歳を見ていて少し思ったことがある。それは万歳と叫べるのであれば、プロ野球の応援はできるのではないかということである。新型コロナウイルスの影響もあって、プロ野球は声を出さずに拍手での応援が推奨されている。特に私は阪神ファンであり、大声を出してプロ野球球団を応援することが生きがいの私にとっては、拍手のみでの応援となると非常に悲しいものがある。
こうやって一般庶民が大声を出すなと言われているのにもかかわらず、選挙において国会議員が万歳と叫ぶのはいかがなものなのだろうか。非常に悔しいし、疑問に思うところである。
プロ野球の応援も「大声を出して良い」となるまでには、もちろん新型コロナウイルスが収束するほか他の手段が見当たらない。一人一人をシールドで囲うわけにもいかない。一番良いのはマスクで声を発することかもしれないが、なかなかそこまでに至る道のりは遠く感じてしまう。
だから今回の万歳が理解できないのだ。私たち国民を差し置いて万歳をするとは何事であろうか。嬉しいのはわかるけれども、ここは万歳を自粛するべきではなかろうかと思った。
私はこのような疑問を抱えながら、今日も仕事へと向かうことにする。今日は特に仕事という仕事がない。このような日はいつも空想にふけっている。ネタがなければ新聞記者は大変だ。そう感じさせられる一日になるだろう。それでは行ってきます。