国内ランキング
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

都立高の4割が生徒に求めた地毛証明書の是非ー小林英介の私感打坐ー

只管打坐(しかんたざ)ーただ一つのことに集中すること。

 

政治・社会などの時事問題を取り上げ、コラムとして投稿。只管打坐の「只管」を「私感」(しかん)に置き換え、評論・コラム「私感打坐」(しかんたざ)と命名

 

 「地毛証明書」。髪の毛が生まれつきくせっ毛だったり、茶髪だったりした場合に、「これは本当に私の地毛です!」と証明するための書類をいいます。主に高校の頭髪検査でその威力を発揮するありがたい書類なのです。

 

 こんな「死者蘇生」(遊戯王というカードゲームのカードの1つ)的なありがたみを持つ地毛証明書。この存在を巡って議論がなされているのをご存知でしょうか。25日のNHKの報道によると、都立高校の約4割で地毛証明書の提出を求めているといいます。「これは、共産党東京都議会議員団が都教育委員会に情報公開請求した結果」わかったようです。

 

 地毛証明書については、「令和の時代に合っていない」「頭おかしい」など否定的な意見が多数を占めています。それくらい、地毛証明書は時代の流れに逆行していると思われているみたい。

 

 私も同感です。こんな証明書などいらないという意見には同意します。その通りだと思います。でも私は少し違います。

 

 私見は「地毛証明書はいらないが、社会を勉強するためには必要だ」です。地毛証明書は必要ない。これが前提です。しかし、社会勉強のためには必要だと思うのです。

 

 ちょっと考えてみてください。社会には理不尽が沢山あります。意味がわからないルールに従う必要があるのです。そこで抗議の声をあげてもいいのですが、その瞬間に排除されてしまいます。言い換えると、社会では「空気を読むこと」が必須になるわけです。それを高校から学べるいい機会じゃないか!なんて私は考えてしまうのです。

 

 私が卒業した高校も比較的厳しい頭髪検査がありました。髪の毛は耳にかかったらアウトなど、いくつかのルールがあったと記憶しています。私の同級生の男子でもこの頭髪検査に反発している人はいました。ですが私は至って冷静でした。「頭髪検査に引っかからないためには、毎月、床屋に行こう」。このように考えて、毎月理容室に行っていました。そのおかげもあってか短いヘアスタイルが好きになり、現在もその髪型を維持しています。

 

 また私の場合、そもそも髪の毛を染めることに全く興味がありません。周りの友達が「髪染めた」と言う中で「なんで染めるの?染めなくていいしょ?」と考えてしまうのが私です。私はちょっと変わっていたんでしょうかね。

 

 話がちょっと脱線してしまいましたが、日本における地毛証明書という「慣習」は変わりそうで変わらない。私はそんな見方をしています。証明書提出の賛成意見も反対意見も納得です。果たしてこの議論は進むのでしょうか。

 

 

 みなさんは地毛証明書そのものに賛成ですか?それとも反対ですか?

 

※問題は

 

・地毛証明書があるのに地毛なのか疑う先生

・染めたのに地毛だと言い張る学生

・地毛証明書がなきゃダメな日本

 

これをどうすべきかなのです。