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小林英介のブログ

元フリーランスで現在は業界紙記者である小林英介が、てきとーにニュースや好きな野球について書くブログです。

野田聖子候補の政策~自民党総裁選

野田聖子候補の政策~自民党総裁

自民党総裁選挙が17日、告示された。

候補者は4人で、届け出順に以下の通り。

 

河野太郎

岸田文雄

高市早苗

野田聖子

 

各候補者は17日午後1時から所見発表演説会に臨んだ。それぞれの政策については以下の記事を参照してほしい。ただし、野田聖子候補の政策については、過去記事の次に述べることとする。

 

chimatabaseball.hatenablog.com

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野田聖子候補の政策

まず野田候補は「私が今回どうしても失望しようと考えたある大きな理由があります」

「それは自民党の対応性を示さなくてはいけないということです」と話し始めた。

 

そのうえで「残念ながらこれまでの候補者の方たちの政策を見ていると、やや足りていないと感じていることがある」「例えば人口減少。これは日本の経済だけではなく安全保障にも関わる極めて重大なテーマ。そして日本の未来を担う子ども、女性、さらには高齢者、障害者、という社会的弱者、介護政策や貧困の格差などが挙げられます」

 

「つまり小さきものや、いわきものをはじめ、人の暮らしが見えません。主役にならない人々へ向けた政策が十分ではないといってもいいでしょう」と他候補との違いを鮮明にしたいようだ。

 

さらに「自民党の強さとは多様性です。自民党がこれまで多くの国民に支持されてきたのは、様々な政治信条、様々な政策を持つ多様な人材が真正面から意見をぶつけ合わせ、時には激しく対立するほど真剣に論争してきたからです」「異なる価値観を受け入れるという日本の伝統的な寛容さ、多様性を体現する保守性。それが自民党です」と述べた。

 

そして問題提起として「候補者の方たちの主張の中で出ていない、我が身を振り返るということを、ぜひ議員、党員の皆さんに投げかけたいと思います」「つまり反省と検証が必要ではないかということ」として、自民党には反省と検証が足りていないと強調した。

「今回、自民党を改革するということが大きく叫ばれています。もちろん何か問題があるのならばそこを変えていかなければいけないのは当然」「国民からは党内で国民の支持がないのはあいつのせいだと誰かに責任を付き合っているようにも見える」「また選挙のかを選ぶ権力闘争という厳しい評価も聞こえてきている」と話した。

 

そのうえで「党改革を叫ぶ自民党と、もっと世の中を良くしてほしいと願う国民感覚とズレが生じている。だからこそ私はまずは反省と検証が必要だと思う」「誰かのせいにするのではなくまずは自分たちが至らない点があるのではないか、と検証する与党としてしっかりと国民の期待に応えていたのか」

そして今、信頼が低下してしまっているのはなぜなのかということを、議員一人一人がしっかりと向き合う。そうしてからは初めて新しいことに手をつけ、原点回帰する意味があるのではないか」と自民党への厳しい追及を行った。

 

具体的な政策としては、以下のように話した。

コロナ

まず最優先すべきはコロナ対策」。

今後は

スピード重視、早期発見、早期治療の徹底

②フェアな支援、働く人は一律給付、現実的公平な経済視

安心安全の前の不安を国民から取り除く

 

ゼロコロナではなくインフルエンザと同じような状態に。

そのためには早期発見、早期治療の徹底が必要。

 

軽症患者をスピーディーに診察し、重症化を防ぐ。

働く人への一律給付、現実的公平な経済支援を行う。

「医療体制ができるまでの間、経済活動を控えていただくことがあったら

会社員はもちろん、パート、アルバイトなどすべて働く人に現金一律給付を行う」

 

飲食店などの協力金は、これまでのような一律から納税や店舗の規模等を考慮

した現実的公平なものに変える。

 

人口減少問題

「私は総裁になったらまずは人口減少というものを経済問題

安全保障の問題として扱い、国民にもそのような理解を強く持って

いただくような敬作啓発を進め人口減少を止める」と大胆発言。これが国家

の危機だという位置づけを明確にする。人口減少は日本の主権を脅かすものでもあるとし、危機を訴えた。それへの対応の一つとして「子供庁の設立」を推進し、貧困問題の解消など、子どもへの投資を積極的に行う。

 

多様性など諸政策

そして多様性を取り入れるとして、「野田内閣の女性閣僚は全体の半分になるように目指す」ようだ。政治では「障害者、高齢者、介護、貧困などにしっかりと目を向けたプッシュ型の対策を進める」。

 

地方創生ー全国に張り巡らされた郵便局、JAのネットワークをフル活用。国土強靭化をさらに加速させ、災害にも強い日本を作っていく。

 

エネルギー政策ーは2030年の原子力構成比を20から22%という目標を支持。

ベースロード電源としての原子力発電の重要性は高く、急にはゼロにするということは現実的ではない。

 

私は総裁になったら「自民党に公文書の取り扱いに関するチームを作る。そして二度と公文書廃棄などの問題が起こらないようにする」「必要に応じて必要な調査をし、しっかりとした制度をみなさんと作ることを約束する」

 

 

外交安全保障ー「アジア諸国などの対話を重視してきた日本の安全保障は優れた外交だ」「日本は自らの力だけで進んでいるわけではなく、アメリカをはじめさまざまな国とつながっている。これらのパートナーシップをさらに引き締める」

 

最後には「立法府の人間として、ここにいる仲間たちと発達障害者支援法や政治分野におけ男女共同参画法など、多様な取り組みを進めてきた」「そんな多様性という視点を武器にこれからの総裁選をしっかりと戦い抜いていきたい」と話して、演説を終えた。

 

他候補と比べて劣勢の野田候補

野田候補は、他の候補との違いを明確にしたかったとみられるが、あからさまな「他候補とは違うんです!」という考えを表してしまっていた。

だが野田候補は子育てや社会的弱者への政策が多く感じた。女性として、弱者を包み込むような政治を進めていくのだろうか。

 

懸念があるとすれば、一部報道にあるようなことや、総裁選告示の直前に「何とか・ギリギリ」間に合わせたような感じがしてならない。比較的早期に立候補が取りざたされていた3候補と比べると、劣勢であるのは明らかだ。

劣勢からどうやって信頼を得ていくのか。そこを見ていきたい。